言い訳は致しません‥‥が、たくさんコメント、メールを頂いた方にはごめんなさーい！！の続きです。
で、あまりに久々なので念の為‥
この番組レポは放送当時に書いたものです。（だったら早く‥）
あと何回になるかわかりませんが、まだまだ続きます＾＾；
レポの�´△�こちらから。


≪「いま裸にしたい男たち」で、自分のどういうところを見せたい？≫

初めて創作部屋を訪れた時と同じ服装。（多分同じ日）

「役者をやっているからこそ、出来るだけ（自分を）見せたくないんですよ。余計な情報を映画を見てくれる方に与えるのは、僕は損だと思うんですよ。いや損とか得とかじゃないですけど‥」

役を役として見て欲しい。そこに『本人』の情報なんて邪魔なだけ。「嫌」という言葉を何度も口にしながら真剣な面持ちで訴えます。
でも私は『役を役として楽しめないのは、観客にとっても不幸なことなんじゃないかな‥』と思うのです。
映画館にわざわざ足を運ぶ人は映画をちゃんと楽しみたい人。そんな人はそういうの‥ちゃんとわかっているんじゃないのかな？

結局‥「自分のどういうところを見せたい？」という質問には、
『作品を作るオダギリジョーが、どういう姿勢で作品に向き合うかを裸にしてもらうのはいい。ただ、役者オダギリ、人間オダギリを裸にしてもらっては困る』とキッパリ。
うん？
オダギリの言葉を頭の中で復唱しかけたところで、取材の女性がすかさず突っ込んでくれました。
「そこで質問なんですが、“役者オダギリ”と“何かを作るオダギリ”ってそんなに明確に分かれているんですか？」

オダギリ：「多分明確だと思います。」

そう言った後で、「‥‥‥‥あれ？」

簡単には踏み込ませないような雰囲気を漂わせていたりもする一方で、こういう時のオダギリは限りなく無防備。
『作品に向き合う姿勢＝役者オダギリ』なんでしょ。今、ちょっとおかしいこと言ってたでしょ（笑）。
だからって目じりを下げて「あれ？（困）」じゃないよあれ？じゃ！
‥とツッコむこっちの顔も限りなくユルユルなんですが‥

ここで突然「SWITCH」（雑誌／Vol.21 No.4／2003.3.20発売号）に掲載された写真が紹介。
『テレテレTシャツにホワホワ頭』のナチュラルオダギリにすっかり慣れていた目が、いきなりな＜オール海外ロケ、ワイルドにスーツを着こなす男＞の姿にドンと射抜かれる。ちょっと待ってよちょっと‥（汗）
テレビの前で1人焦る私を、呆れて笑って見ているもう1人の私。

■故郷

「故郷‥岡山のちっちゃい町なんですけど」　
面積自体は広いけれど、考え方や人間の関係性から受ける印象が「狭い」と感じるので、あまり好きではないと‥サラリ。
有名になったことでいろいろと感じるものがあるんだろうか‥。そうは思ったものの、オダギリ自身が撮影したという故郷の映像は、どこか懐かしくてどこか優しかった。
そのあと、オダギリの生い立ちや、幼少の頃、映画館に預けられていたという（笑）有名なエピソードなどが、ナレーションで紹介されます。

■１９歳、映画監督を目指しアメリカへ留学

アメリカ留学中、滝の前で上半身裸で立つ「小田切譲」さんの貴重な写真が。今もそうだけど、更にスレンダー‥
アメリカへ行っていなかったら役者にもなっていなかったかもしれないし、多分表現することもしていなかった。そう言うオダギリは、元々映画監督を目指してアメリカに留学し、間違って入学してしまったのが俳優コースだったために、役者人生への第一歩が始まったという、なんとも不思議な経歴の持ち主です。

N：『留学中は映画だけではなく、たくさんの絵や音楽に触れ、自分でも作品を作るようになりました』

長髪。笑顔。友人と車の上に並んで座って。フレズノ時代の写真が何枚も紹介されます。
浅黒い肌にかなり長い髪でギターを抱える姿。アジア系の女の子に間違えられたなんていうのはこの頃のことかな。
その後、アメリカで描いたという絵が何点も映し出されます。
この頃は普通の紙に描いていたらしく、今より淡い色合いのデザイン画のような感じのものが多かったよう。
オダギリがモノを作って表現するということを始めたのは、この頃からだったのだそう。

ここで、大きな丸いサングラスをしたアップの写真が紹介。
女の子で言うとやや長めのショートヘアという感じで、唇はちょっと丸めて突き出し気味に。
なんと言うか‥外見からは、小悪魔的なキュートさと中性的な色気がプンプン‥‥よくこれで海外で無事（以下自粛）。
それにしても、この線の細いキュート過ぎな青年が、数年後の日本でヒーローを演じているとは‥‥ほんと人生ってわからない。
けどもっとわからなかったのは、このカワイイ青年が、数年後に私の人生まで変えてしまうということ。
ほんと人生ってわからない＾＾；

 

≪ギャラリー　オダギリジョー≫

オダギリ作詞作曲の“ｔ”が流れ、オダギリズムでもお馴染みの絵がタイトルと共に多数紹介されます。CD「ハザード」のジャケットになった新作なども。
あ〜やっぱり私は“ｔ”のような曲が好き。聴いているだけで身体の中の血がサワサワと波立ってくる。

再び創作部屋。床にしゃがんでいるハチマキ姿のオダギリ。手には必ずといっていいほどのタバコ。
自分が描いた絵を1枚1枚裏返し、

「これとかも、本当に自分で買った椅子の箱なんですよね。それを切り取って‥」

と、懐かしそうにダンボールエピソードを話します。ダンボールの質感、ダンボール紙による絵の崩れ方が好きなんだそう。
また、アメリカで描いた作品は「すごく下手」だけど、当時の自分が何をしたかったかが今でも伝わってくるとも。

大きく「2 4」と描かれた絵を手に取って、

オダギリ：「これは、24歳の時に“仮面ライダー”という大きな仕事を初めてして。表に出るという意味で大変な年だったんで、自分のターニングポイントという意味で24（という絵）を描いたんですよ」

ここで、アメリカから帰国後のオダギリの活躍について、ナレーションが流れます。
『「仮面ライダークウガ」で一躍その名前を知られるようになり‥』というところで、いきなり「仮面ライダークウガ」の映像が。
『今見ているのはNHK。』
すごーくそれを意識して見ていたために、一瞬『これは何チャンネル?!』とアタマが大混乱＾＾；　
これまでの映像の雰囲気からして、あまりに別世界過ぎな「変身シーン」までバーン！ドーン！じゃじゃーん（笑）。すごいすごいよNHK！太っ腹だよNHK！（笑）
更に「天体観測」のタケシ、「サトラレ」の健一など、オダギリが演じた名キャラクターの名シーンが次々に登場。
久々に見るタケシのあまりにいい男っぷりと、里見先生のあまりに見事なピュアな号泣っぷりを『他局で楽しめる』という状況に、暫し陶酔状態です‥（笑）

N：『以来、数々のドラマに出演、注目の若手俳優として、今やテレビにも映画にも欠かせない存在です。』