(以前、完成直後に消してしまった時の再まとめです。。遅くなりました。。)

【レポ】9/13(金)『ある船頭の話』(武蔵野館)初日舞台挨拶

【舞台挨拶】9/14・21・22『ある船頭の話』追加舞台挨拶(東京、神奈川、大阪、京都、愛知)

◇【舞台挨拶】10/19・20『ある船頭の話』追加舞台挨拶(福山、広島、岡山)


■9/21(土)『ある船頭の話』舞台挨拶
kino cinema横浜みなとみらい
12:35の回上映終了後
登壇者:オダギリジョー監督

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司会進行はキノフィルムズのアカバネさん。
マイクを持ったオダギリ、開口一番の一言(多分「こんにちは、オダギリです」かなと‥)がほとんど聞き取れないほど小さな声でびっくり。すると、

オダギリ:2日ほど前に舌を噛みまして、お聞きづらいかと思いますが、よろしくお願いします。。

‥舌を噛むことって誰でもありますし、たまに流血までする人もいたりしますが2日後まで引きずる事態って一体どういう‥^^;
お酒を飲んでのこと??などと思ったり‥今どんなジョー態なんだろう‥と心配になったり
でもその後は声の大きさも話し口調もほぼ普段通り。ああよかった〜

<ポスターのイメージが黒と赤だが、映画を観てもあまりそういうイメージではなかった。なぜ黒と赤に?>

オダギリ:ぶっちゃけ話になりますけど、僕が好きなポスターに『欲望』という映画があって‥本当は(そのポスターを)見せる方が早いですけど。真っ赤なポスターに白黒の写真で、白と赤より黒と赤がカッコよくて。赤というのがキーカラーで。なので赤を生かすようにしました。
普通、日本映画ではこんなポスター許されないんですよ、12名の役者さんの顔を載せて宣伝するのが普通なんで、よくこのポスターを選んでくれたなと。
(アカバネさんの方を見て)「一緒に戦ってくれた」というほど大袈裟ではないですけど、僕の我儘を聞いてくれたということですね。ハハハ。

そうそうという感じに、少し『大変だったです』感を漂わせて頷く(?)アカバネさん(笑)

<脚本を書いていて、自分が船頭を演じるつもりはなかったですか?>

オダギリ:ありましたありました。
源三が柄本さんくらいで、歳が逆の設定だったんですよね。‥‥

(ここの部分は、初日舞台挨拶版でも書いた通り、自分が書いていた内容とWEBのニュースの内容がやや違っていたため、内容に自信がありません既にWEBにも出ているお話でしたので、そちらをご覧くださいm(__)m)

<クリストファー・ドイルさんが、監督に内緒でなんでもないシーンを撮ってくれていたものがよかったので、使ったものもある‥ということでしたがどのシーン?>

‥という質問をした方は、「どのカットだったか当ててもみてもいいですか?」といくつかのシーンを挙げられたのですが、

オダギリ:ハズれてます(笑)ハハハ(笑)
自然も動物も撮るのは難しいので、常に回しておいてほしいとは言っていましたね。
主に今回使っているのは景色ですね。風が強くなった時の森とか。
今、使っているもので明確に覚えているのは、タイムラプスというカメラ機能で、5分くらい回した映像で夕陽がぶわーーっと(ぶわーっと何だったか書いてない‥)‥というシーン。
(ここの話はもーっと長かったです‥)

<コントラバスが印象的ですが、使う楽器はご自身で決めたのでしょうか?>

オダギリ:ここの(劇場の)音、すごいいいんですよ。立川もすごくいいんですけど。
コントラバスは僕が使いたかったんです。
音楽はティグランがほとんどやってくれて、曲の構成とか楽器とかはほぼティグラン。僕は楽器については何も意見を出さなかったですね。
今回はピアノとティグランの口笛、曲によってはストリングス、あとはちょっとしたエレクトリックな音を入れて。印象としては口笛とコーラスとでこの作品の色になり得るなと。
でもそればっかりだともったいない気もして、ティグランのピアノを広く知ってもらうために入れた。松永さんというティグランの親友のコントラバスも。

<ロケ地の選択についてと、焼き味噌でテンションアップのシーンについて>

オダギリ:熊本の船頭さんに2週間くらい朝からくっついていたんですけど、そこで焼き味噌の話が出て。見たことも食べたこともないけどメモってたんです。この焼き味噌が正しいかわからないですけど、美術チームが調べてくれて、ああいうものらしいと。
その船頭さんが「味噌は焼くと3年もたない」と言っていたんですけど、3年って‥ねえ?笑
その人が間違えたのかなと思って、3か月に変えました。‥取材したのに(笑)
(焼き味噌のシーンは)楽しいイベントとして選ばせていただきました。
ロケ地は夏は暑くて冬は寒い(ところがいい)‥となると北。でも、きれいな所は一級河川で小屋を立てて(ネタバレなので省略します‥)ができないので、あそこになりました。

<劇中で噂話されている出来事について>

ここはオダギリ監督も「書かないでください」と言われていたので、質問&回答内容はカットさせていただきますがm(__)m かなりストレートな質問に、普通監督ならここはボカすのだろうなぁと思った私は、質問者の方を上回るオダギリ監督のサラリとしたストレートな答え方に、脳内二度見してしまったジョー態でした‥(笑)
そして、勿体をつけたり、謎を残そうとしたり、答えを委ねようとしたりしないオダギリ監督に驚きつつ、その姿を見ていると、それはこの人の『作品の全責任を負おうとする姿勢』から来ていることなのかも‥と思えてきて、スッキリ答えを受け取らせてもらったことに感謝しながら、その姿をつくづくカッコいいなあ‥!と思ったのでした。。
とは言え、やはりその部分は『観た人の自由に受け取ってもらいたい』と話されていましたが^^

この流れで、劇中のオダギリ監督ならではの映像についての話が出て、
オダギリ「スタッフも(その意味が)わかってない(笑)」
と言うと、アカバネさんが「〇〇さんが『これがオダギリ節』と言ってました(笑)」とコメントされ、「オダギリ節‥」とオダギリが苦笑いする場面もありました(笑)

<なぜ自分からキャスティングを変えて柄本さんになったのか>

オダギリ:まず、自分では無理だなと思って。監督するだけで精一杯で無理だなと。。足を引っ張り合うだろうなと。
柄本さんにしたのは、柄本さんはいい役者さんなんですけど、一般的にはそこまでいい役者だと思われてないんじゃないですか?

‥と客席に問うように言うので、ええ〜そうかなあ、怖い役優しい役含めて、いいな、凄いなと思う役、たくさん見てきたけど‥と、ちょっと頷けないでいると、

オダギリ:みなさん、いい脇役と思ってません?

うーん、間違いなく主役級の役者さんだけれど、確かに主役の役者さんという印象はあまりないのかな‥。
やっとオダギリの問いかけがすとんと入ってきました。

オダギリ:ほんとに凄い役者さんなんですけど、テレビは柄本さんの使い方が雑なんですよ。柄本さんの凄さがテレビから伝わってないなと。
同業者として映画の現場でドキッとする、同業者から見て凄い人。それだけ力のある人だから、まじまじと見せた方がいいと思いました。

<題字が西川美和監督ですが>

オダギリ:『さくらな人たち』で西川さんに初めて題字を書いてもらったんです。その時に西川さんの字の上手さを知っていたんですよね〜それがあったから今回もお願いしたいなと思って。
西川さんは大好きだし尊敬してますね。西川さんも今回の作品を観て応援してくれていて、パンフレットにも素晴らしいコメントを書いてくれましたね。
お互いに映画のビジネスに巻き込まれないようにしていて、どうにかオリジナルを作り続けたいと悩みながらどうにか踏ん張っているのが共通で、戦友?盟友?というのが正しいのかわからないですけど、お互い日本映画のどこかにいるから頑張れる数少ない人。
題字であっても西川さんはこだわり続けて何百と書いたと思います。

最後に
オダギリ:何か〜〜僕、初めてエゴサーチ的に『ある船頭の話』で珍しく検索してみたんです。
おお〜〜と思うものもあればショックを受けるものもあって。
でもコメントを見ていると、ほんとに胸に突き刺さっている方がいらっしゃると、ほんとに作ってよかったと思いますし、誰かのそういう作品になっているとしたら凄いことだなと。
結果、エゴサーチしてよかったなと。

最後の最後に、『とりあえず今日、書かないでほしいと言ったことは書かないでくださいね』というようなことを念押しした後、
『(書いていないか)エゴサーチして探します(笑)』(笑)