土曜の朝日新聞に小説版「仮面ライダークウガ」についての書評がありました。
ちゃんと観ていた(もしくは観た)人だなぁと思えるものだったので、一部紹介しますね。


■7/13(土)「朝日新聞」(夕刊)
朝日新聞社

小説 仮面ライダークウガ (講談社キャラクター文庫)
小説 仮面ライダークウガ (講談社キャラクター文庫)

茶話:ラノベ
<現代社会と戦うクウガ>

‥『13年前、「仮面ライダー」を新時代に復活させるため、それまでのお約束をそのまま踏襲するのでなくゼロから再構築したのが「クウガ」だった。怪人による事件が連日テレビ報道され、ライダーは警察と共闘し事件に挑む。実際に変身ヒーローが現れたらこうなるはず、という現実感に満ちていた。その姿勢は本書にも確かに受け継がれている。SNSにアイドルブームなど現代的なトピックを取り込んだ、まさに13年後の今を描いた「クウガ」だ。 』
 『くわえて興味深いのは怪人たちの戦術転換だ。以前のように直接、人を襲うのではなく、巧妙に社会に紛れ込み、恐るべき犯行をたくらむ。
 ライダーを徹底して再構築した「クウガ」は、変身ヒーローが怪人を倒すのも暴力ではないか?という疑問に行きついてしまった。ヒーローの根幹を揺るがす問いに悩みながら、それでもクウガは私たちのために戦ってくれたのだ。それに対し新たに現れた怪人は、社会システムに寄生し人類を自滅に誘うことで、私たちに守ってもらうだけの価値はあったかと問いかけてくる。
 あれから13年、はたして私は、胸を張ってクウガに再会できるだけの生き方をしてきただろうか?と、思わず背筋がのびてしまう一冊である。』
(前島賢・ライター)