いや〜これまでの作品を見ても、若いのに面白い作品を撮る監督さんだなあとは思っていましたが、この番組を観て改めてファンになりました‥

4/14(日)「ソロモン流」
テレビ東京系 21:54〜22:48
<話題作「舟を編む」 映画監督・石井裕也に密着>
<新鋭・石井裕也監督 話題作を生む演出術に密着>

嬉しいことに、「舟を編む」完成披露試写会の舞台挨拶の風景や、撮影現場のメイキングシーンなどもたくさん取り上げてくれていた番組でした。
例えば、馬締さん姿の松田さんと西岡さん姿のオダギリが屋外で監督から説明を受けているシーン。バックにはセミの声がし、2人は日傘を差しかけられています。
また、石井監督からの細かい指示があった後、役者さんの演技がどう変わったか(=OKシーン)が続けて紹介されるシーンもいくつかあり、その中には、出版社の廊下で小林さんとオダギリが松田さんをつかまえて話しかけるシーンも。
監督が松田さんに『〜〜までに時間があってもいいと思う。その間に小林さんとオダギリさんが「やっぱダメか」って間があって、いきなりフッと入って、だから‥』などと説明している様子を、横に立って真剣な表情で聞いているオダギリと小林さん。そしてその本編シーン。
こうやって比べてみると‥改めて、役者さんって集中力と瞬発力、そして繊細さがないとやっていけないな〜(>_<)と(なぜか私まで^^;)怖くなりました。
なんというか、イメージとしてはドラマーみたいな感じ?^^;
心と頭をしっかり連動させて柔軟に保った上で、かつ頭→四肢への指令に瞬発力がないとダメ。でもやたらボカボカ叩くだけでももちろんダメで。
経験の浅い新人の役者さんが、現場で悩み苦しむというのはよく聞く話ですが、なるほどこれについて行くのは大変だろうなあ〜となんだか急に実感。。

<石井監督について>
宮あおいさん:
出来上がった作品を観て一番最初に思ったのは
石井監督、すごいなあ!って‥(笑)
なんか、それが一番最初の感想だったんですよね。

三浦しをんさん:
誰の書いた小説が元かとかっていうのをもう忘れて、
見入って(テロップでは「魅入って」)しまいましたね。

松田龍平さん:
一緒にやったのは1つ(1作品)だけど、
その短い期間に、石井さんのすごい色々な顔を見たなと思うし、
それだけ要は作品に対して全部捧げようとしている。
でもなんか、それ見てすごい安心したし、
信頼出来るなって。。
石井さんを知りたいんだったら、撮影現場行くしかないような気もしますけどね。

現場ではモニターを一切見ず、俳優さんたちの生の演技を常に見ているという石井監督のような人こそが「映画監督」だという現場の声も多いようで、親子以上年の離れていそうなベテランスタッフの方々も、

藤澤カメラマン:
今の監督はよくモニターばっかり見てて、ほんとに、
現場にも顔出さない監督も多いわけでしょう。
それは〜俺なんかから言ったら演出家とは呼びたくないもんね。
もう親子ほどの年の違いだけど、ほんとに同等に付き合える。うん。

孫プロデューサー:
心の動きみたいなものを、若いけども、ちゃんと掬い取れるような技術は持ってます。
精密に(作品を)仕上げていくみたいな‥それはやっぱりすごいよね!

と話されていました。

監督自身のコメントや、出演者のコメントももっとたくさんあり、これまで聞いてきた出演者の方々の監督に関するお話が、一気に理解できたような気がしました。
例えば「若いのにすごい」のはどんな点なのか、「すごく自分の考えていることをしゃべりたい監督」というのは自分の意見を押し付けたいからじゃないんだとか、「細かすぎてむかつく時もある」くらいなのは(笑)、監督側にどんな理由があるのかとか、なぜモニターを見ないのかなども。
そういうことを一切意識せずまた「舟を編む」を観てみたい。でも、一度はそういう監督の演出を全編意識しながら観てもみたい。。そう思わせてくれた番組でした。