4/9(火)「シネマフル・ライフ」
FM FUKUOKA  21:00〜
松田龍平×オダギリジョーインタビュー

番組のMCは今村敦子さんという方です。
「舟を編む」の作品紹介があったあと。

今村さん:松田龍平さんとオダギリジョーさんでーす。こんばんは〜

松田さん:こんばんは〜
オダギリ:こんばんは〜っ‥ふっふっふ(笑) ←なぜかいきなり笑っているオダギリ(笑)

今村さん:(その様子に?)ははは(笑)、よろしくお願いしまぁーす。

松田さんオダギリ:(声を揃えて)よろしくお願いしまぁす。

今村さん:いよいよ、今週の土曜日から公開になります「舟を編む」、拝見させていただきました。
私ですね〜反省しました!なんか今まで、ちょっとこう辞書がおざなりになってしまってて、家にあった辞書はもうそろそろね、捨てようかなって。こう、何でもネットで調べるようになってたんですけど、なんか言葉ひとつひとつとか、紙の感覚とか、そういうのをこう改めて、言葉と辞書の素晴らしさっていうのを再確認できたような気がいたします。
で、今回その、ご出演なさって‥じゃ、まずは松田龍平さんからお伺いしたいんですけれども、馬締さんという役を演じてみて、いかがでしたか。

松田さん:はい。まずでも本を読んだときに、辞書を作る話って面白いなって思って。
それに対して馬締が‥すごく本が好きで、ま、本のオタクなんですけど、言葉はたくさん知ってるのに、その言葉をうまく人に使えないというか、コミュニケーションがほんとに下手な人で、そんな彼が辞書を作るってすごく面白いなと思いました。

今村さん:あの、台詞があまり多くなかったんですけど今回、そのお芝居作りみたいのを何か苦労した点ってありました?

松田さん:そうなんですよね。なかなかその‥言葉をうまく発せない人だったから、どうやってその〜言葉じゃないところで彼の“熱”というか、一生懸命さが出せるかなーっていうのは考えましたね。
今村さん:私が個人的にいっちばん好きだったシーンが、居酒屋で松本さんが辞書の話をしたときに、キラッと馬締さんが光ったシーンがあったんですけど、そこに赤い血潮が流れた感じがしました

松田さん:(感心?驚いた?ように)はぁ〜

今村さん:はははは(笑)、違いましたか?(笑)

松田さん:ああ〜でもそうですねぇ。

今村さん:ねえ〜?だってあの時も、台詞がないのに、この部署に行って良かった、みたいな。

松田さん:ええ、馬締はすごく影響を受けるシーンですよね。

今村さん:ねえ〜〜。
で、今度は一方、オダギリさんは西岡という役で、お芝居の中では‥どっちかというと営業向き、な感じだったんですけれども‥

オダギリ:はい。

今村さん:実際演じてみていかがでした?

オダギリ:先ほどのシーンで言うと、馬締はキラッと光るんですけど、西岡は『まだ話してるよ^^;』っていう‥

今村さん:ははは(笑)

オダギリ:ダラッとした‥要は真逆の反応をしちゃってるような役なんですけど、あのシーンで僕が好きなのが、ああいう、その、飲み屋の一角で‥先輩というか、ま、先生ですけどね?辞書の世界では。(先生)‥が、熱く語るのを聞かされる西岡だったり、そこにすごく共感してる馬締だったり、そういうことって、どんな職業でもきっとあり得ることじゃないですか。

今村さん:はい。

オダギリ:ああいう店でね、青臭い話をするときもあるだろうし。そう考えると‥辞書作りがとても遠いところにあるものじゃないんだなと感じれるし、小難しいインテリの集まりじゃないというか、ほんとに生活の一部‥から派生しているものだということを感じられるシーンだから、僕はすごく!好きなんですよね。

オダギリの口調が控えめながらも、実感のこもったちょっと熱い口調だったのが印象的でした*^^*

今村さん:ねーーほんとにこう、日常のリアルな飲み会の席で様々なトークはありつつも、なんか、あー自分の会社と置き換えられるな〜みたいな。

オダギリ:そうですねえ〜ええ〜。

今村さん:ね〜〜。でも私、西岡さんのシーンで一番好きだったのは(略)パーティーのシーンです。 (←ここは観た方には重要ではなく、観ていない方にはちょっと重要かもしれないので、ほんのひと言だけ省略)

オダギリ:えぇ〜〜^^;

今村さん:ははは(笑)

オダギリ:なんかッ、なあんにもやってなかったですけどね

今村さん:あれは『そうよやっぱり西岡さんみたいな人がいないと売れて行かない!』と思ったんですよ。

オダギリ:あ、営業的に?

今村さん:そうです!

オダギリ:へえ〜

今村さん:やっぱりこういうムードメーカーの方がいて、いろんな方とこう、お席を渡り歩いて話すっていう人がいて、職人気質の馬締さんみたいな人がいて、ま、成り立っていくんだな、企業は、みたいな。

オダギリ:ほんとですねえぇ〜〜〜(客観的に、でもとても共感しているような口調で)

今村さん:ねえ〜〜?

オダギリ:そういう人必要ですねぇ〜〜^^

今村さん:あははは!(笑)

オダギリ:‥ほんとに。

松田さん:その意見は‥初めて聞きましたね。

今村さん:はっ、ほんとですか〜?

オダギリ:うん〜

今村さん:や、馬締さんも最初の頃に比べると、すごいこう、表情筋が柔らかくなってるんですよね。だけども!やっぱり西岡さんにはなれない。お互いのこう、適材適所があるなっていう。。

松田さん:あのシーンはやっぱり、(辞書は)完成したんだけどやっぱり居心地が悪いというか(笑)、ちょっと隅に行こうっていう馬締だったから、それ‥を聞いてちょっと嬉しいですね。

今村さん:ちょっと話を戻しますが、監督、石井監督(のこと)をそれぞれ聞きたいんですけれども、お二人から見てどのような監督でしたでしょうか。なにか印象に残るエピソードがあったら教えていただきたいんですけど。
じゃ、松田さんのほうからいいですか?

松田さん:ま、石井さんとはすごくあの、撮影始まる前から僕はいろいろ話す機会もあって、撮影中も結構いろいろ話しましたね。
監督と話すことって今まであまりなかったんで、すごく新鮮だったし、で、石井さんも全部話してくれるから‥

今村さん:へえ〜、自分の思いみたいなものとか?

松田さん:そうですね〜。ただまあ‥もちろん、お互いちょっと、また違うイメージを持ってたりするから、そういうものを摺り合わせるのが面白かったんですね。

今村さん:へえ〜〜。オダギリさんはいかがですか?

オダギリ:僕は自分よりも歳の若い監督っていうのが初めてだったので、

今村さん:ええ、ええ。

オダギリ:すごく‥新鮮な現場でしたし、あと‥松田さんもおっしゃっていたように、すごくこう、話し合うことが好きというか、監督がこう‥やっぱ説明したいんだなあと思うんですね。監督のイメージを。それをこちら側が‥こう、ちゃんとのんであげなきゃいけないし‥や、いけないというか(笑)のんであげたいし。

今村さん:はい。

オダギリ:‥で、まあ、擦り寄せていく中でそのシーンの答えを見つけるということなんですけど、僕の役は結構あの〜どうでも成立するような役だったので、現場でもまず大きくやってみせる、簡単に言うと、余計なアドリブを入れてみる、みたいなことなんですけどね、適当に広げてみることをやるんですけど‥

今村さん:へえ〜〜〜

オダギリ:それをこう、監督に抑えられるということがまあ、よくあったんですね。

今村さん:それ必要ない、みたいな?

オダギリ:ええ、ええ、ええ。で‥若い時って、面白ければ何でもありっていうのが一方であるじゃないですか。

今村さん:うんうん。

オダギリ:現場の悪ノリがあったりとか、そういうものが僕、結構今までの経験で多かったので、どこまで許容してくれるのかなぁって思いながらやってたんですけど、石井監督、結構大人な目線で、20%くらいまでしか許してくれなかったんです(笑)。

今村さん:あははは!(笑)そうなんですねぇ(笑)。

オダギリ:ええ(笑)。

今村さん:やり終わったあとで、「いや!これはもうちょっと抑え気味で」みたいな。

オダギリ「これはいらないですね」とか〜

今村さん:へえ〜〜

オダギリ:あの、ちゃんとこう、抑えてくれるというか。そこがその、すごく‥僕は信用できたというか。それを、きっと僕がやりたいように好き勝手やっちゃうと、ま、とんでもないことになったと思うんですね。西岡と馬締のやり取りだったりとか。西岡のキャラクターも、崩れまくってたと思うんですけど、それをちゃんと監督がコントロールして、落としどころを見つけてくれてたので、ほんとに途中からは‥全信用というか、もう、信頼し切ることができましたね。

今村さん:ふぅーん!そぉうなんですね。

オダギリ:ええ。

今村さん:でも、結構映画では西岡さんてはっちゃけた‥感じだったんですけど!(笑)

オダギリ:ふふふっ(笑)

今村さん:(ケラケラ笑いながらその現場のオダギリさんを見たい気がしますねっ!(笑)そのプラス80%って!(笑)

(今村さん代弁ありがとう〜!!私も観たい〜!けどちょっとコワイ‥^^;)

オダギリ:(声を殺して笑って)そぉうですねぇ〜(笑) や!ほんと、使われなくて良かったなっていうことが‥ほとんどですけどね。

松田さん:ふふふ(笑)

今村さん:(笑)‥どぉんっなっ(笑)演技をしてたんでしょ‥(笑)‥ (←かなり笑っているので、ほとんど言葉になっていません/笑)

オダギリ:‥ハハハ(笑)

今村さん:それもちょっとなんか(笑)こう、ディレクターズカットみたいなのを見たいような気がしますけどねえ。

松田さん:ふふふ(笑)

今村さん:で、えっと、そろそろ最後になりますけれども、あの、お一人ずつですね、これはもう、映画ファンの方もたくさん聞いていますし、福岡のラジオファンの方も聞いていますので、メッセージというか、是非見どころみたいなものを教えていただければと思います。
じゃ、松田さんからお願いします。

松田さん:やっぱりでも辞書を作る話は、すごく面白いなと僕は思って、なんか普段何気なぁく当たり前に使っている言葉が、こんなにも見る角度によっては面白く見えるんだなと思ってもらえるし、なかなか人とうまくコミュニケーションがとれない馬締が、いろんな人に出会って、言葉と人と向き合って成長していく姿が‥また笑えたりして‥すごくあったかくていい映画なんで、是非、劇場で観てほしいです。

今村さん:はい、ありがとうございます。オダギリさんお願いします。

オダギリ:はい。ちょっと乱暴な言い方になってしまうんですけど、観なきゃよかったなと思う映画もたまにはあるじゃないですか。‥ただこの映画は、個人的な感想は!観て良かったなあと思ったんですね。

出た!後半を本気で語りたいがために、前半に自ら危険を冒すオダギリ‥^^;
いや、私もわりとそういうところがあるのでわかる(?)んですが、人(=オダギリ)だとヒヤヒヤするぅ^^;

今村さん:うん。

オダギリ:すごく、いろんな‥感情を‥もらえたし、その、辞書を作るっていうこと自体が、すごく興味の持てる分野だったっていうのも、これで初めてわかったり。またそこにこう‥傾けるみんなの情熱だったりとか、一生懸命さだったり、それを15年続ける、その仕事っていうことに対しての、ま、気持ちですよねえ〜?なんか、いろんなものが‥垣間見れるいい作品だなあと思うので、是非、ご覧になっていただきたいなと思います。

今村さん:はい。今週の土曜日、いよいよ4月13日から全国ロードショーされる映画「舟を編む」に出演されています松田龍平さん、そしてオダギリジョーさんをお迎えいたしました。今日はどうもありがとうございました〜

オダギリ松田さん:ありがとうございました。


この後、今村さんがインタビューを振り返られて、

『オダギリジョーさんにお会いしたのは8年ぶり2度目。前回から美しさとカッコよさはそのまま変わらずだけれど、すごくお話が大好きになられていて、色々なことをおしゃべりいただいた』

『松田龍平さんにお会いしたのは初めて。1つの質問に対して、咀嚼してゆっくり考えて最高の答えを選び出すという方なので、質問から答えまでタイムラグがあるけれど、それが心地よくて素敵な方』

という風に語られていました。
うーん、オダギリに関しては‥あの頃は年齢的なものに加えて、作品の内容、役的にもいろいろな意味で『のんびり語りたいことがたくさん』‥という感じとはちょっと違うものが多かった気がするしなあと
ただ、当時「舟を編む」のような作品に出演していても、こんな風な作品の受け止め方、監督や演出の見守り方、作品の語り方ができたかはわからないだろうなあと思うと、やっぱりあの頃より大人になったんだなあ(当たり前‥^^;)とか、作品と出会うタイミングってやっぱり大切なんだなあなどと改めてしみじみ。

また、以前紹介したこの方のブログにアップされていたスリーショット写真について、

『私はお二人の隣、端っこで写ろうと思っていたんですけど、まずオダギリさんが「いえいえ、真ん中にどうぞ」とおっしゃって、「ええ〜真ん中にいいんですか!?」と言うと、松田さんが「もちろんです!」っておっしゃって下さって‥いい人たち!!とってもいい人たち!!!(笑)』

と大喜びされていました(>▽<)

↓その写真はこちらです^^
今村敦子シネマblog「舟を編む」