■10/10(日)「塀の中の中学校」ナビ
TBS 16:00〜17:00

2時間半のドラマなのに1時間のナビ番組。できればドラマ部分はできるだけ伏せておいてもらいたいな‥と思っていたら、ドラマ部分は程よくで、キャストや監督のインタビュー、メイキング映像のほか、元法務教官「桐分校」担任の角谷敏夫さんのインタビュー、受刑者たちの生活、勉強に取り組む姿など、実際の桐分校内の過去の取材映像がふんだんに盛り込まれているナビ番組でした。
インタビューを受けているオダギリは、朝日新聞の記事(WEB記事)で見られた同じ衣装のようです。
キャストのインタビュー部分を中心に、一部だけですが紹介してみます。

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オダギリ:この作品に対しての‥思いを十分に感じられる、そういうチーム、でしたね。

渡辺謙さん:桐分校に対する愛情‥っていうのかな。あの‥慈しむみたいな、そういう心が‥やっぱりその〜んードラマ化する時のひとつの、こう大きな架け橋になって、僕はできてるような気がするんですよね。

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オダギリ:最初は‥よく分からなかったっていうのがまあ、あの‥正直なところなんですけど、その‥やっぱり‥今の時代というか、僕らが‥あの、育ってきた昭和の後半みたいなところだと、義務教育を受けられなかったという状況がまずあまり、ないじゃないですか。回りにも。

渡辺さん:その‥非常に、ある意味特殊な状況じゃないですか。あの‥やっぱり受刑者であるし。でも、その1年間はほんとに中学の先生と生徒として、その‥付き合えるっていうか、も、そこにしか存在しないというか、そういう‥‥1年間という気がしましたねえ、報道特集を見た時は。うん。

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ナレーション:そして、桐分校の副担任石川順平を演じるのは、オダギリジョーさん。順平は赴任したばかりで、桐分校の存在に疑問を持つ人物として描かれています。

ドラマからの映像紹介と、メイキング映像。
撮影現場でオダギリが渡辺謙さんに身振り手振りで何か伝え、渡辺さんがそれを聞いている様子が映っています。

ナレーション:役柄同様、桐分校の存在意義に思い悩んだオダギリさんは、順平をどう演じていいのか、最初ははっきり見えなかったといいます。

オダギリ:やっぱり‥肯定も否定もできない‥あの‥僕自身がそうなんで、やはりその迷いというか戸惑いが、そのまんま、役や作品に出てしまっているかもしれないですね、僕の気持ちとして‥。(頷きながら) ま、ただ順平はそれで、正しかったとは思いますけど。(また小さく頷いて)

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ナレーション:今回、テレビドラマとしては初めて、刑務所の中での撮影が実現しました。

石川先生が自転車をこぎながら“出勤”してくるシーンのメイキング映像。

ナレーション:実際に刑務所の中で撮影されたドラマのワンシーン。現役の刑務官もドラマの中に登場しています。

渡辺さん:非常に単純なところで、扉の多さと鍵の多さと‥それがやっぱりこのシチュエーションを象徴してるんだな、というのはすごく思いました。
(石川先生が屋外で鉄格子のドアを開け閉めしているシーン)
やっぱり幾層ものドアを、施錠を開けて入っていかなければいけない。その開け方も非常にこう、なんというかな、ロジカルというか、いっぺんにバアッと開けないんですよね。こっちを開けて、閉めてからこっちを開けていくっていうか。
もちろん僕が経験したことのない、その、空間だったんでアレなんですけど、んー、でも、そこでもやっぱり人の営みっていうかな、‥が、あ〜確かにあるんだなぁっていうのが、非常に不思議な感じがしました。

オダギリ:撮影が始まる前に、二日間‥ほど松本に行って、その刑務所内の生活を見学させてもらったんですよ。ほんとに、規律のしっかりした生活を、‥‥ん‥初めて目の当りにした時に、ほんっと複雑な気持ちになったん、ですね、その、刑務官の方からお話を伺ってても‥‥あの〜1秒たりとも気を抜いたらダメなんだっていう話もされてましたし、ほんとに‥想像以上の場所だなっていうのは感じて‥(俯く)

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後半は、桐分校の卒業を前に、修学旅行と称した1日のバス旅行(でもバスは護送用)に出発する受刑者たちの様子などを追った実際の映像など。
本校の生徒たちと交流し、校歌や歌を歌い合って涙する受刑者たちの様子などが、しっかりと映し出されています。
その後行った山岳博物館で、外の景色を見ながら、『帰ったら、また子供に話して連れて来たい。まだちょっと先やけど、3年くらい後になるけど、ちゃんと自立してお金に余裕できたら』とつぶやく受刑者の一人。
卒業式では大きな声で「あおげばとうとし」を歌い、卒業証書を見ながら『辛い時もあったけどね、そんなんもう、卒業証書見て、やっぱりふっとんでもうたね』と話す人も。
角谷先生と握手しながら涙する卒業生‥。ただ、立派に卒業するとは言っても、元の刑務所に護送され、再び残りの刑に服するそうなのですが‥。

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オダギリ:(ちょっと微笑みながら)ほんとに、観る方それぞれが、それぞれの答えを見つけていただくのが一番美しい形だとは思うんですけど、(大きく息を吸って)僕が個人的に感じるのは‥やっぱり学ばざるを得ないんじゃないですか、人間は。一番はっきりとした形で出たのが桐分校なんじゃないかと思いますね。学ぶことができなかった人たちが‥やっぱり、間違いを起こしてしまって、改めて学びたいっていう、その、最も根本的な“学び”に対する感覚なんじゃないかなと思いますね。

渡辺さん:要するに、学校に行ってる時って、なんで勉強してるのかわからないまま勉強してるじゃないですか。でも‥大人になってみると、あ、こんなこと勉強しとけばよかった、あんなこと勉強しとけばよかったっていっぱい思うわけですよね。でもそれは、今、何かが必要だと思って、多分、そう思ってると思うんですよね。実生活の中に単純に必要な事柄だけではなくて、やっぱり人は何か学び続けていないと、んー、こう、きちっと正面向いていけないんじゃないかなって気はするんですよね。