■第22回東京国際映画祭
映画人、松田優作の世界 〜没後20周年特別企画〜
The World of Yusaku Matsuda

10月23日(金) 24:00〜30:30
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Screen7
登壇ゲスト:松田美由紀、岸谷五朗、宮川一朗太、オダギリジョー、御法川修監督

1 より続き)

松田美由紀さんが優作さんとの出会いについて語られた後、『私の恋バナはひとまず置いておいて』と、突然呼ばれたのがオダギリ(笑)。
書くのを忘れましたが、ステージ中央には、水のペットボトルが置かれた小さな木のテーブルを挟んで、木のデッキチェアが2つ。(オダギリ登壇前には1つ追加)
オダギリは黒のトップスに足元がのぞく黒のワイドパンツ。正面がVにカットされているショートブーツを履いています。
髪は後ろでまとめていましたが、頭には、髪の分け目で作った鮮やかなラインがあちこちに。
多分、昨日今日辺りに帰ってきたばかりのはずなのに、すっきりとしたいい顔です。

『僕が舞台裏で待ってる時、美由紀さんはすごくいい話をしかけたのに、なんでこのタイミングで僕を呼んだんですか(笑)』という感じのことを口にしながら、戸惑い気味にとりあえず着席したオダギリですが、うーん、やっぱりかなりずり下がっている‥^^;

オダギリ:僕、普通に優作ファンですから、気になりますもん!
(美由紀さんが二十歳の頃、優作さんの)事務所に入ってどうなったのか(笑)。
 
ここで、美由紀さんがささっと続きを話して下さったのですが、ほとんど書いてない‥。
とにかく、「(他の出演作を観た)優作が『いい女優だ!』と言って事務所に入れてくれた」というお話でした。

また、「優作も私も」ということで、「恋愛と仕事をごちゃごちゃにするタイプ」「クリエイティブなことをする時に愛が生まれたりする」とも。
そこでオダギリが、ちょっと俯いて「フフフ」と笑ったのをしっかり目撃です(笑)。

美由紀さん:‥で、オダギリくんはどうですか?
オダギリくんは、なぜ香椎さんと結婚されたんですか?

ええ!?!?  もちろん会場は爆笑の渦、オダギリは困惑の苦笑顔です(笑)。
一応、一般のマスコミは来てないことを壇上の3人で確認し(笑)、美由紀さんと優作さんの出会いを、『確かに(自分と)似たような歳』と認めながらも、この天真爛漫な美由紀さんの性格へと!? うまく話題を移します(笑)。

オダギリ:‥だってなんか去年でしたっけ。僕、バーで飲んでたんですよ。十人くらいのむさ苦しい飲みだったんですけど。
そしたら急に美由紀さんが現れて、
(同じバーで)クリスマスパーティーやってるから来いっていうんですよ。
だって僕、1人も知らないんですよ!
(自分の方の友達を置いて)そんなぱあてぃー行きますゥ!? (←こういう口調でした/笑)

オダギリ:で、行かない僕を『なぜ!?』という顔で見るんです‥(笑)

オダギリ曰く、美由紀さんはそんな風に平気で声をかけたりできる人なんだそうで、それには河井さんもかなり同調されていました(笑)。
そんなオダギリに、『失礼だと認識してやっているわけじゃなく、裸で歩いているような人間だから‥』というようなことを返す美由紀さんですが、裸な分、最近は『刺されると痛い』(ショックなことがあるとその分傷つくことがある?)のだそう。

オダギリ:服着た方がいいですよ?^^;

右手でマイクを持ち、左手は軽く頬杖をついたリラックスムードのオダギリが、まるで年下のお兄さんくらいの口調で(笑)。
美由紀さんの話によると、松田優作という人も怖そうに見えるけれど、やはり美由紀さんと同じように「服を着ていない人」なんだそうです。

ここで、スタートから完全にフリートークの展開となっている状況に、河井さんが「ブラック・レイン」の話をちょっと振って来られ‥

オダギリ:「ブラック・レイン」は好きですねぇ‥優作さんの芝居が素晴らしいと思いますねぇ。

<「ブラック・レイン」の予告篇が数分上映>

上映中、美由紀さんに何か話しかけられ、肩を揺すってクスクス笑っているオダギリ。

河井さん:カッコいいですね。

オダギリ:カッコいいっすねぇ〜
僕はあの〜バイクで‥田んぼみたいなところを走るシーンがあるんですが、そこで、優作さんが振り向きながら腕をかむんですよね。
あれがすっごい!好きで。
(大きな声で)
痛さをそこで表現しているという‥あれ‥が現場で出る役者って少ないと思うんですよ。
あれをやっぱり用意する優作さんは素晴らしいですね。。
(優作さんは)普段とかどうだったんですか?

美由紀さん:基本、あまり変わらないんですよね。家でもこういう感じ。
だから嫌な感じですよね。「ブラック・レイン」の優作が家にいたりとか‥(笑)
(会場笑い)

オダギリ:作品によって‥?

『作品によって家での優作さんも変わる?』ということを聞きたかったようで、肯定する美由紀さんに

オダギリ:ああじゃあすごくハッピーな優作さんがいることもあるんですね。
でも、子育て大変ですね、そうなると。。

オダギリの、ほっとしたような言い方の「ハッピー」という言葉に、私も一瞬ハッピーに(笑)。
この話題はかなり長かったような気がしますが、
『(優作さんが開ける家の)ドアの音で1日が決まる。緊張感なんてものじゃない』
『(優作さんは)仕事とプライベートを分けない人。家でもいつも難しい話ばかり。でも私はそれが面白くて面白くて仕方なかった。普通の夫婦がしそうなテレビの話なんかはゼロ。人によってはこんな夫婦は絶対に嫌だという人もいるだろうけど』
なんて話もされていました。

この辺で、河井さんが『探偵物語』と『時効警察』という二作品のタイトルを並べて口にされたのですが、その瞬間、オダギリが「ああ〜〜〜‥」と言ったのが印象的でした。
どちらの作品も『テレビならではの面白さ』を追求した作品で、そこが共通しているというようなお話でしたが、明らかにオダギリも何か意識している、もしくは言われたことがあるといった感じの反応でした^^
また、美由紀さんの方からも、『優作はトレンドやその時代のファッションは使わない人だった。スタンダードが残るという考え方の人だった』という話などもありました。

ここで、優作さんが監督、主演した「ア・ホーマンス」という作品と絡めて、オダギリの「さくらな人たち」の紹介が予定されていたようなのですが、その気配を察したオダギリが、「さくらな人たち」の映像は別に流さなくていいですと自ら辞退(笑)。

オダギリ:僕、それより「ア・ホーマンス」で今思い出したんですけど‥今、「深夜食堂」っていうドラマをやってるんですよ。
松岡錠司監督が撮っているんですけど。

と、突然「深夜食堂」の話を!わ〜嬉しいな。
「深夜食堂」のオープニングのシーンは、夜の新宿の街を車で撮ったものだそうですが、

オダギリ:監督と話した時に、あれは「ア・ホーマンス」に捧げているって言ってました。

 
と*^^* そんな話をされると、急に「ア・ホーマンス」という作品が身近に感じられてくる‥(笑)
「ア・ホーマンス」は松田優作にしかできない。「さくらな人たち」もオダギリジョー(小田切譲)にしかできない。それでいいんだというようなことをおっしゃった河井さんから、「さくらな人たち」DVD化の紹介があったところで、

オダギリ:(観たら)びっくりしますよ。言葉を失うってこういうことかと思いますよ。(会場笑い)

ここから、核心部分はボカしながらも、「劇場でかけるのは限られている」(オダギリ)「愛のコリーダ以上」(河井さん)などと連発する2人の会話に、すっかり仲間外れになってしまっている美由紀さんが、探り探りで参加(笑)。

美由紀さん:予告篇は観れるの?

河井さん:その(問題の)シーンはないですよ。

オダギリ:そんな予告篇、ないじゃないですか!
予告篇になんないですよ(笑)。

‥ここでついに「さくらな人たち」の予告篇が上映。
大きなスクリーンに「ロッテルダム映画祭正式出品作」と映し出されているのがなんだかおかしい。。

美由紀さん:これ、エロエロなんですか!? ←やっぱり勘違い

オダギリ:エェロエロじゃないです(笑)。そっち方向じゃないです。
 
まだわかったようなわかっていないような美由紀さんですが(笑)、ここで何か合図があったらしく、
 
オダギリ:なんか、もう僕、帰るみたいなんですけど、ほっとんど!優作さんの話、してないです。。(会場笑い)

(  へ続く)