<追記>
別の回の上映後の舞台挨拶について、特別オダギリファンというわけでもない方(笑)が教えてくださったのですが、監督もペ・ドゥナさんも、「好きなシーン」のうちの1つに、オダギリとペ・ドゥナさんとのシーン、しかも別々のシーン(やりとり)を挙げていらっしゃったそうです。
私が衛星劇場のスペシャル番組を観て、たった一言のやりとりなのに感動した‥と書いた部分、そして、映画を観て、やっぱり一言なのにハッとしたやりとりでした。
撮られた方にとっても演じた方にとってもやっぱりそんなシーンになっていたんだなぁ。
やっぱりオダギリすごいなぁ。本当は書いた監督がすごいのだと思いますが、ちょっとそう思いました(笑)。

あと、オダギリのシーンですが、厳密に言うとワンシーンではなかったです^^

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マスコミの入らないバルト9の1回目に行ってきました。
‥が、着くのがギリギリになってしまい^^;監督のお話の最初の方をメモすることが出来なかった‥
上映前の挨拶だったので、ネタバレエピソード等はありません。



■9/26(土)「空気人形」初日舞台挨拶 
新宿バルト9 シアター5 10:00〜上映前
登壇者:是枝裕和監督、ペ・ドゥナ、ARATA、板尾創路
みなさんから挨拶があったあと。

是枝監督:(前半メモできず)
‥‥この人はこういう人だったんだと楽しく発見していくというような、非常に相乗効果の高いキャストで、一緒に作っていくような現場だったので、豊かでした。ほんと。

司会:以前にも日本の監督と一緒に仕事をしたことがあると思いますが、是枝裕和監督と仕事をしてどうでしたか?
 
ペ・ドゥナさん(通訳):(ちょっと笑って‥)いつも同じ質問を受けるので、いつも同じ答えを言っていますが、私は空気人形として生きることができてとても幸せでした。
監督と作業ができてとても楽しかったし、作業したあと、もっと監督のことを尊敬するようになりました。
スタッフのみなさんもよくして下さって、とても幸せな現場でした。
監督と私は本当に呼吸がよく合っていました。
監督にはいつもありがたいと思っていました。
(通訳さんはもっと丁寧な言葉で、細かく通訳されています。。)

司会:監督、ペ・ドゥナさんはそう言われていますが‥^^

是枝監督:(照れくさそうに)‥幸せです(笑)。(会場笑い)

司会:是枝組にも参加されたことのあるARATAさんですが、今回これまでと違うなと思ったことは?

ARATAさん:えー‥僕は是枝監督の現場は3度目になるんですけど、前回参加した「DISTANCE」という映画から7年経っていて、撮影初日には自分の実家に帰ってきた感覚が一瞬あったんですけど、すぐにその気分はなくなって、監督の映画製作の‥深みというか、監督自身は変わらないんですけど、現場の空気感とかが、奥行きというか、監督の映画作りの深さを感じましたね。
(この後、「空気人形」も監督のその深みの流れの中で作られた作品‥というような話をされていたと思うのですが、うまく書けず^^;)
是枝さんが映画製作の現場に初めて呼んでいただいた方で、時間が経って、自分も‥何かしらの変化をしたかを見せたい気持ちもあったりして‥ま、ま、そういう‥(笑)(会場笑い)
いや、監督の現場の空気感はすごい、深みを増して、いました、確実に。
 
緊張されていたのか、言葉にしづらい質問だったのか、言い直したり、言葉を補足したりしながら、懸命に言葉を繋ぐARATAさん。きちんと答えようという気持ちがよく伝わってきて、とても好感を持ちました。
ARATAさんは最初に知った時からずっと気になる俳優さんだったのですが、例えば「20世紀少年」のARATAさんと、「空気人形」のARATAさん、そして目の前にいるカッコいいARATAさんはやっぱり全然違う‥!と思わず感心(笑)。
それにしても、この方も声の響きがいいですよねぇ*^^*
 
司会:今回の役は一歩間違えると気持ち悪い、嫌な感じの役なのに、私には憎めない男性に見えました。監督から何かアドバイスはあった?

板尾さん:監督には‥何も言われてないですね。ま、入り時間‥くらいですね。(会場笑い) 
是枝監督とは初めて仕事させてもらったんですけど、ほんと静かな人で、こっそりモニターを見てる感じで‥‥自由にやらせてもらった印象があるので‥。
リハーサルやテイクを重ねていく中で、よかったところは“すごくよかった”とか‥というアドバイスはありましたけど、こうしろとかは特になかったですね。
いわゆる、そういうもの(人形)を所有している人ってアブノーマルな感じがありますけど、実際に人形と暮らしてる人を取材したものを見せてもらったら、意外と普通という感じだったんで、ほんとに普通に演じた感じですね。

板尾さんに関しては、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」くらいしかよく知らなかったので、一言ずつ真剣に考え考え‥という感じだったのはちょっと意外でした。

司会:これから観るみなさんから一言ずつ。

ペ・ドゥナさん:私自身もこの映画を撮っている間、ずっと胸がいっぱいになるような気分でいましたので、みなさんにもその気持ちが伝わればいいなと思っています。
監督、俳優、スタッフの気持ちがみなさんに必ず伝わってほしいと思っています。
今日はいらして下さってありがとうございました。楽しく鑑賞して下さい。

ARATAさん:みなさんが観終わった後‥きっと、必ず、みなさんの中に‥なんとも言えない様々な感情が、芽ばえる、はずです。
その感情を、‥大切に受け止めて、なんか、持って帰っていただければ嬉しいです。今日はありがとうございました。

板尾さん:1回と言わず、2、3回観ていただいたら、いいんじゃないかなと思うんですけど。‥‥。‥そうですねぇ‥。やっぱり、心地よさと切なさが、微妙〜な感じで、時間の感覚が、僕は自分の中で、映画観てる間、すごく夢の中にいるような感じで。‥‥ま、初日ということもありますけど、観てもらうのもちょっと、緊張するような感じで。
‥‥何を言ってんのかわからなくなりましたけど(会場笑い)、とりあえず楽しんでください。

ARATAさんと板尾さんはゆっくりと一言ずつ話されるので楽でしたが‥監督の言葉はどこまで正確かな‥^^;
 
是枝監督:主人公は人形なんですけど、人間ってなんだろう、心を持つってどういうことだろうと考えながら書いた脚本、作った映画です。
そんなことを考えながら、僕はペ・ドゥナに寄り添い、ペ・ドゥナが見る世界、ペ・ドゥナが見る東京、ペ・ドゥナが体験していく感情を、美しいだけではない、目を背けたくなるものも含めて、逃げずに描いたつもりです。
彼女も逃げずに演じてくれたと思っています。
是非‥‥丸ごと受け止めて観ていただければ。よろしくお願いいたします。


今こうやってメモを読み返してみると、ペ・ドゥナさんの「胸がいっぱい」、そして板尾さんの感想は、私が観終えて感じたこととかなり近いです(笑)。
監督の最後の挨拶は、なんというか、監督の優しげな声に加えて、とても耳に心地よく感じられる表現が多く、思わずうっとしりました(笑)。さすが言葉を扱う方だなぁと。
また、何度も何度も「ペ・ドゥナ」を連呼されていて、やっぱり信頼している好きな人なんだなぁ、外国人ということも含めて、監督にとって特別な存在なんだろうなぁということを感じました。