■3/14「PLASTIC CITY」初日舞台挨拶
新宿バルト9 /シアター9
13:00〜上映前
登壇者:オダギリジョー

司会進行役は伊藤さとりさん。
例によって、司会の方のお話はほとんど要旨のみ。4/5くらいは省略してます^^;
すっかり遅くなってしまったので、とりあえず前置きはなしで本編から。。


司会:オダギリさんから一言ご挨拶を。

オダギリ:えーっと、こんなに大きな劇場と思っていなかったんで、まず‥あの‥びっくり!しました。
渋谷で舞台挨拶をしてきたんですけど、半分以下のちっちゃいハコだったんで‥。
‥‥‥‥あっ、初日でしたよね?

そうです、ということで、伊藤さんの方から「更にここはバルト9では一番大きな劇場」だというお話が。
しかし、なぜ舞台挨拶2回目の今、「初日でしたよね?」だったのかは不明です‥(笑)

オダギリ:ねぇぇ‥。まあ、今日初日ということで、こんなにお集まりいただいたと思うんですけど、あの‥まあ、まあまあ(まずはとりあえずは、というようなニュアンス)観て下さい。(会場笑い) ‥‥はい。

司会:日本語を使わない、オールブラジルロケでしたが、インする前の気持ちは?

オダギリ:そぉうですね、あの〜(きょろんとした上目遣いで宙を見上げ)映画としては、すごく楽しみにしてたんですよ。
で、ブラジルに行くこともすごく楽しみにしてたんですけど‥ブラジルに行く前日に引越しがあって‥本当はブラジル行ってる場合じゃなかったんですよ!(会場クスクス) 
だからインがもう一週間くらい延びてくれるといいのになぁと思ってたのを、憶えています。。
司会:ブラジルに行ってみてどうでしたか。

オダギリ:やぁすごいよかったですよ!
僕、あの〜全くイメージがなかったんですよね、ブラジルに対して。
「シティ・オブ・ゴッド」みたいな、怖い場所っていうイメージしかなかったんで、あの‥すっっごい!楽しかったです。
お勧めしたいですねぇ。ええ。

司会:どんなところが楽しかったんですか。

オダギリ:なぁんですかね〜人当たりがすごくいいんですよ。
オープンマインドというか、すぐ友達になろうとしてくる‥からまぁうっとうしいんですけど(会場笑い)、でも‥すぐ仲良くなれますね、ええ。

話している間中、左手はずっとパンツのポケットに差し込んだままです〜

司会:キリンはお洒落で、タトゥーも印象的でしたが。

オダギリ:あの‥ブラジルの日系の彫り師の方がいて、その方が日本語がわかるんで、その人と打ち合わせを重ねて、で‥デザインしてもらいましたね。
この‥首のやつとか。

この辺りでタトゥーの説明をするため、ずっと俯き気味で正面を向いたままだったオダギリが、自分の横に立ててあるポスターの方を向き、写真のタトゥーを指差します。
その瞬間、パシャパシャパシャ!!‥とフラッシュの嵐!!(司会の伊藤さんに『後にして下さい』とマスコミも叱られて!?いましたが/笑)
そして、それを機に、それまでずっとポケットに入ったままだったオダギリの左手が、以降ずっと外に出てくれていました(笑)。

司会:大変でした?

オダギリ:そうですねぇ〜あの‥日本はねぇ、みなさんやっぱりちゃんとしてますからねぇ。
ブラジル人とかほんとにテキトーなんで、あの‥初日とかはボールペンで描かれて、それはすごく痛かったですね。
日本じゃ絶対にありえないです。


司会:ええー!ずっとボールペンだったわけではないですよね?

オダギリ:いやあ、一週間くらいボールペンだったと思いますね。(会場笑い)
ほんとに、日本じゃ起こらないことが起きるんで‥いかに日本人が素晴らしいか‥ちょっと言葉を選ばないで言うと、レベルが高いか、わかりますね。

言葉はちょっと過激ですが^^; 口調は至ってしみじみ&淡々。
もちろん、ブラジル批判という感じではなく、ブラジルで大変な思いをする度に、ああ、日本人って普段から努力してきちんとしているんだなぁ、素晴らしいことだなぁと実感した‥というようなことが言いたかったんだろうな‥という感じでした。

司会:現場でよかったことは?

オダギリ:やっぱブラジル行けたってことですかねぇ。
それぐらいじゃないですかねぇ。
夢を壊すようですけど、現場って特別楽しくも面白くもないので。
だから‥ご飯がおいしかったりとか、そういうことしか楽しみってないんですよ。

司会:ジャングルのシーンなど、大変なことがあったのでは‥。

オダギリ:そうすね〜。
‥いろんなインタビューで喋ってるから、なんか喋る気がなくなるんですよねぇ。(会場笑い)

司会:話してくださいよォv

オダギリ:んー。なんかないですかねぇ‥違う話をねぇ‥。

「違う話」にちょっとホッとしているような伊藤さん(笑)。‥と思ったら、

オダギリ:んー‥。‥まぁなぁいですねぇ。(会場笑い)

司会:虫に刺されたという話を聞きましたが。

オダギリ:はァい。‥‥(とりあえず記憶を辿っている風)‥‥‥。‥‥‥‥‥。

あまりの長い沈黙に、会場内に漏れ出す笑い。

オダギリ:‥いや(笑)、‥なぁんかないかなぁ‥。
だって初日に来るくらいだから、何かしら読んでると思うんですよねぇ。

ここで、そうでもないようですが、と、観客の反応を見て伊藤さん。

オダギリ:あ、そうですかァ?
なんか‥ええーっと。‥‥あのォ‥‥。
‥そうすね、こないだ、そう言えば取材で話してなかったことを思い出して、一つの媒体にだけ喋ったんですけど

‥と、ここから、いきなり結構長く、テンポよく喋ったので、急に記録がついていけなくなり^^;
でも、話は昨日アップしたラジオの記事にも出てきたエピソードについてで、

『オダギリが演じるキリンという役は元々は日本人の設定。
でも、父親がアンソニーさんになったから、結局中国人(として育てられている)ということになっている。
ただ、血はやはり日本人なので、どこで日本人としてのアイデンティティーを織り込むかということを考えた時に‥』

というような説明をしてくれたあと、

オダギリ:オープニングシーンで、両親と引き離されるんですけど、その時に、ええーっと‥母親役の人がアンソニーさんに、大きくなったら子供に渡してと袋を渡すんですね。
その袋が、実はうちの母親が、あの、リアルな母親がよく袋を作るんですけど、着物の生地で作ってた小袋だったんで、ちょっとした日本のニュアンスが伝わればいいなと‥二回ほど(映画に)登場してます。
観たらわかると思います。

司会:オダギリさんのお母さんが作った袋を使ってみようと。

オダギリ:そうすね。ええ。

司会:(何かコメントがあったと思いますが、記憶も記録もなし‥)

オダギリ:そうなんですよねえ。
そこしか日本の感じって全くないんで‥ほんとに(ものすごくしみじみした口調で)あれ使っといてよかったなあ〜
と思って。

司会:楽しみどころになりましたね〜
ところで、ユー・リクウァイ監督とご一緒されてどうでしたか?


オダギリ:あ、監督が?
ええっとォ‥そうですねぇ。
あの‥すごいね、まん丸な顔してて‥おちょぼ口で、チョビ髭で‥
あの、とってもユニークな顔なんですよ。
で‥ブラジルは当時夏だったんで、Tシャツに黒いジーパンを、いつもはいてるんだけど‥だぁいたい!(大体)半ケツでしたね。(会場笑い)
しゃがむと絶対半ケツになってて‥なんか、そのイメージしかないです。

司会:あはは。

オダギリ:(マスコミの方が記事に)書けるかどうかはもう、あの、お任せします‥(笑)

伊藤さん、大ウケです。
‥が、その直後、伊藤さんの方から「そんなユー・リクウァイ監督からお手紙が届いています」という紹介があり、

オダギリ:‥あ。そうですか(笑)^^;

とオダギリもビックリ&苦笑い(笑)。


<ユー・リクウァイ監督からの手紙>
‥ほとんど単語しか書けていないのですが、大体こんな内容でした^^;

『オダギリさんの演技はマジックのよう。彼の中にはキリンがいる。
オダギリさんは東洋的でワイルドでスピリチュアルなキリンを演じてくれた。
困難な撮影を、忍耐と適応力で乗り越えてくれた。
オダギリさんは静かで穏やか。
彼のカリスマ性とプロ意識は、最も優れた俳優であることを実証していると思います。』


司会:‥褒めてます!(笑)

オダギリ:そぉうですねぇ、まぁ、あの〜僕‥も、ほ、ほめ、ましたから、ね。(‥と、たどたどしく言いながら、自分でも小さく吹き出し、会場も大笑い)
半ケツっていうのは、嫌な意味じゃないですから。褒めてます。

言っている意味はわかるけど、「半〇ツ」をキッパリ「褒めてます」と言われても‥(笑)。

司会:海外での活動が増えていますが?

オダギリ:ああ、あの〜僕、それ、心配なんですよ。
なんか‥日本映画や日本の現場を選ばないで、すごいアイツ調子に乗ってんな!みたいに、世の中思ってたらちょっとヤダなと‥。

全くそんなことはないし、日本の仕事があればやりたい、という話のあと、

オダギリ:‥そう書いといてくださいね。
あぁの‥まぁったく!調子に乗ってませんということで(笑)。

この後、なんと言ったのか忘れてしまったのですが、吹き出しながら、マスコミの方に向かって、記事のタイトルをそんな風にしてね、というような手つきをしていました(笑)。
(だから、ああいうタイトルの記事ばかりに^^)

司会:世界を見て日本を認識できた?

オダギリ:そぉうすね〜ほんと偶然、海外づいているだけで、あの〜まぁったく調子に乗ってないですよ(笑)。
そこだけは強調しておきたいです。

司会:どうもありがとうございます(笑)。

オダギリ(いきなりの締めに拍子抜けしたように)‥あはは!(笑)。

そしてここからはフォトセッションへ。



オダギリ、テンションは高くもなく低くもなく!?(笑)、最近いろいろ聴いていたラジオのように、淡々と、誠実に喋っている感じでした。
ただ、うーん、伊藤さとりさんって、お名前はわりと耳にするような気もするのですが、失礼ながら、前半は個人的にはかなりイマイチな進行という印象でした。
オダギリのストレートな物言いのせいで、反応に困っていたのか、それとも、新しい話をどんどん聞きだした方が観客のため、マスコミのため、と思われていたのか、単なる緊張なのか‥とにかく、オダギリはそれなりにきちんと喋っているのに(笑)、フォローもツッコミもリアクションすらもないまま、オダギリの言葉が放置されている感があって、なんとなく悲しかった‥。(伊藤さんの言葉というよりは、空気、かな)
でも、映画の大変だったエピソードを‥というところで、最初、反抗的?と思われそうなくらいの態度だったオダギリが(笑)、懸命に新エピソードを考え込み始めた辺りから、伊藤さんの空気も何となく変わってきたような感じで、最後はより和やかな雰囲気で終わったような気がしました^^