「たみおのしあわせ」はもちろんとして、このところ、「純喫茶磯辺」「ジャージの二人」(どちらも空気感がめちゃくちゃ良かった)、それから、先月オープンしたばかりの新宿ピカデリーに行ってみようと「ダークナイト」を観たりなんかしたのですが(ヒース・レジャーのジョーカーがやはりインパクト大!)、昨日は、大好きな黒沢清監督の「トウキョウソナタ」の試写&ティーチインに行ってきました。

「トウキョウソナタ」は、今年のカンヌの「ある視点」部門で審査員賞を受賞した、香川照之さん、小泉今日子さん、役所広司さんなどが出演なさっている作品ですが、公開をとても楽しみにしていたので、本当に幸せなひとときでした。
私にとっては、「叫」ティーチイン以来の黒沢監督。
本当にいつも真面目そうな素敵な方ですが、実はかなりチャーミングで、お話も面白い方だったりします(笑)。
会場は何度も笑いに包まれていました。

「トウキョウソナタ」公式サイト

以下、作品の感想とティーチインの様子をほんのちょっぴり‥
「トウキョウソナタ」、淡い余韻が残る作品でした。
黒沢監督の作品に多い、漠然とした不安が残るといったような余韻ではなく、暗い部屋に射しこんで来るひとすじの光の残像が、目の裏に残るような‥ 私にとってはそんな余韻でした。
ティーチインは1時間近くありましたが、特に印象に残ったものに、

『今までは、例えば恋人との関係などが大きくなっていくと、周囲の問題はどうでもよくなるというように(東京が崩壊してしまっても‥というような言い方をされていました)、人の内側と外側のどちらかの描写に重きを置けば、どちらかが押しやられてしまうというのが、僕の描き方だった。
でも、今回はそれをやめて、どちらも等しく同じように扱おうということを目指した』

というようなお話があり、それこそ、黒沢監督の“内側”の、初めて知る一部を不意に見せていただけたような、そんな気がして‥「目指した」という言葉に密かにドキドキしました(笑)。

あと、劇中でドビュッシーの曲が使用されているのですが、

『カンヌで「トウキョウソナタ」が上映された会場の名前が「ドビュッシー」だった。(会場かすかなどよめき)
「ドビュッシーでドビュッシーの曲が聴けるとは」といたく感動していた人がいた^^』

と、楽しそうにおっしゃっていました(笑)。
フランスの作曲家であるドビュッシーが使われていたことは、フランス人にとっても喜ばしいことのようだった‥そうです。
また、「トウキョウソナタ」で描かれている問題は、実は海外の人たちにとっても身近な問題だったようですと、海外での反応が良かったことについてなども話されていました。

そのほかにも、いろいろな細かい質問に答えられていましたが、また、公開後にでも簡単に書くかも???しれません〜