■12/14「転々」トリビアトークショー /三木聡×渡辺祐

より続き
(小ネタバレ!?がありますのでご注意下さい/笑)




【「転々」トリビア5】
コスプレパーティのシーンがあるが、そこに出てきた月光仮面は“石膏仮面”である。

三木監督:「あれ、盗むじゃないですか。それを「月光仮面」の原作関係の人に問い合わせたところ、月光仮面は正義の味方だから窃盗はやめろと言われた。
まぁいいじゃないかと思ったけど、かなりの部分発注してたんで、石膏仮面にしたんですよ。
なので、石膏仮面が飛び降りた時に石膏のカケラが落ちる」
(場内、そうだったのか‥!という笑い!)
渡辺さん:「そうだったんだ!意味やっと分かったけど分かってどうするっていう‥(笑)」
三木監督:「分からなくても大丈夫という‥(笑)」「でも、そういう感じのことが好きなんですよね〜」
渡辺さん:「美術さんにすみません、石膏のカケラを撒きたいんですけどと?」
三木監督:「そうです、美術さんは(他の監督作品でも)修羅場をくぐってきた人なので(笑)」
渡辺さん:「オレに任せとけと(笑)」

その後、美術さんはこちらが思っている以上に遊んでくれていたりするというお話で、楽しそう〜に盛り上がりながら、
渡辺さん:「お店やセットにもいろいろ書いてくれていますよね」
三木監督:「最初の方はおとなしいんですよ。どんな監督だろうと思って。
でも、わかって入れてくれたりとかいうことはありますね。それが楽しい。
ただでさえ中身のない監督なんだから、いろいろ足さないとって‥」
渡辺さん:「いやいや(笑)」
三木監督:「“これは出来ない”と引かれたりすると面白くないですよね」

その後も、調子に乗ってくれたりするのが楽しいし、お客さんも自分なりに発見してくれるものがあったり、笑いのツボなんかもそれぞれ違うので、人によってそういう要素が作品に足されていくと嬉しい、というようなお話をされていました。

渡辺さん:「僕は試写会場で拝見したんですが、クスッと来てるところがバラバラ。そこで笑うんだ!? この人は!ということもあったり(笑)」

これ、私が一番最初に行った50人ほどの小規模の試写会の感想に書いたことと同じ!
本当にあちらこちらから、「フフフ」「ははっ」というような笑い声が時間差ありで聞こえたんですよね〜

三木監督:「アハッ!とか聞こえたり(笑)」
渡辺さん:「思わず声が出ちゃった、みたいな?(笑)」
三木監督:「(そういうことから)監督としてのテーマが一貫してないんじゃないかという批判はあるかもしれないですけど、それは俺に言われても‥というのはありますね(笑)」
渡辺さん:「批評はいいけど、俺に言われてもという‥」
三木監督:「そうそう。笑いの感性って違うでしょ。泣く方は一本化されていても、笑いのツボは人で違う」
笑いの隙があった方が僕は楽しい。そんなお話でした。
(この時の話題はかなり盛り上がって、ほかにもいろいろ話されていました〜)

ここでまたまた『支配人からまた巻きが入ってしまいました』と割り込みアナウンスが^^;

渡辺さん:「一体どっちなんだ!? 外で“映画を早く見せろ”という暴動が起きている!?(笑)」(会場笑い)




【「転々」トリビア6】
「東京タワーが壊されるんだって」と福原が言うシーンがあるが、監督が脚本を書いている時にはオダギリ氏が「東京タワー」に出るとは思っていなかった。
(会場クスクス)

渡辺さん:「あ〜」
三木監督:「そうそうそう。また三木さん、オダギリさんだからああいう当て書きをしたんでしょう?批判的な‥みたいな風に言われるんだけど、そんなことはなくて、たまたま「東京タワー」って壊されるんだって、と書いてたら、そのうち松尾スズキさんが書いて、オダギリくんが出ることになっていた。
よっぽど直そうと思ったけど、それも悔しいんで(笑)」

その後、そのクダリを書くことにしたエピソードを説明した後で、

三木監督:「でも(僕は)そういう誤解を受ける傾向があるんです(笑)」
渡辺さん:「じゃあ誤解があるということを今日ここの場でね(笑)。
‥とは言ってもなかなか世間には伝わりづらいですけど(笑)」

もう大笑いでしたが、非力ながら私も文字を大きめにしたりなんかして、少しでも広めるお手伝いが出来たらと思いますっ!

渡辺さん:「批判はどう受け止めるタイプの監督なんですか?」
この問いには、作る時には(そういうことは)考えないと言いながら、他の『人に嫌われることが出来ない、人に喜んでもらうことを目標とするタイプ』の作家の方の話を引き合いに出して、
三木監督:「その人に「三木さんいいですよねぇ」と言われた。どういう意味だろうなと(笑)。
でも僕はみなさん全員喜んでもらいたいとは考えてない」
「(批判も含めて)人の話を聞くのは好きなんだけれど、物を作る時にそのことを背負うかと言えば背負わないかもしれない。
でなかったらこんな映画は作れないですよ(笑)」
という風に答えていらっしゃいました。(もちろんもっと多くの言葉で語っていらっしゃいました!)

渡辺さん:「私も大変楽しみましたし、小泉今日子さんに惚れ直した映画でした」
三木監督:「俳優陣ということには恵まれましたね。キャスティングはかなり理想的」
キャスト1人1人の名前を挙げ、2人で素晴らしいキャスティングだという話をした後、
三木監督:「ちなみに石原良純さんのお父さんに見てもらいたいですね」(場内爆笑)
渡辺さん:「そうですよね!」
三木監督:「「東京散歩」の映画なんだから。自分の息子暴れてるけど」(場内爆笑)
渡辺さん:「(そうだそうだ!という感じで)無くなりつつある「いい東京」を活写した映画じゃないですか!」
全くです〜!!(>▽<)

他にも、神社の話題では「放蕩祭り」や「のぼりも京都に業者がいて作らなきゃいけない」という話も。
三木監督:「あぶどら肉店のおやじには特殊メイクでブッチャーの傷があるんです」(会場笑い)
渡辺さん:「ああ〜そうですか!すいません、気付きませんでした!(笑)」
三木監督:「ブッチャーに俺、会ったことありますよね」(今からものすごく語って下さりそうな予感漂う口調で)
渡辺さん:「‥今その話聞いてないんですが!」(会場爆笑)

そんな渡辺さんのツッコミを軽く流し、「みなさん、ご存知ないかもしれないけど、昔‥」と、監督がノリノリでブッチャーの話をしかけて下さったところで、なんと『そろそろ終わりに‥』という巻きの声が^^;

渡辺さん:「‥す、すごい中途半端な終わり方になりましたねぇ‥!」(場内大爆笑)
三木監督:「(笑) 続きはね、「転々」のブログにブッチャーの話の続き、書きますから」

ということで、裏で全てを操る!?「支配人の声」にかなり翻弄された30分でしたが合間合間には書ききれなかった楽しい余談もたくさん!の、本当〜に楽しいトークショーでした。
監督、続き待っておりま〜す!

(ちなみに、外で「転々」トークが終わるのを今か今かと待っていた長蛇の列は、「空の境界」という大ヒット中の(アニメ?)作品のお客さんのようでした