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大友克洋「蟲師」映画術
講談社
128ページ





写真集のような重量感と充実感のある1冊です。
値段もその分高めですが、やはり「蟲師」という作品についてとことん知りたい方は、面白く、興味深く、楽しんで読んで眺められる1冊だと思います!
映画全編に渡った解説があるため、とりあえず半分量くらいまでの詳細を紹介してみたいと思います。(なぜ半分かというと、今時間が足りないから‥^^;)


・本のカバーを取ると、白い表紙&裏表紙にギッシリ大友監督の絵コンテ。
ラフな線ですが、大友さんの描くギンコが見られるとは‥!という不思議な感激がありました(笑)。

・写真は劇中のシーンの他、劇中の写真とは別に、別撮りされたと思われる写真が多数あり。
その他、メイキング写真なども。

・各章は、更に1〜2ページごとに細かくサブタイトルがつけられていて、タイトルとなっているシーンの関連写真(多数)や、そのシーンにまつわるエピソードや解説、メイキングシーン、カットされたシーン、セリフ紹介、VFXやイラストなど専門的な話なども紹介されています。
(ギンコという章はありませんが、当然ながら全ての章にギンコが絡んでいます^^)


■『大友克洋「蟲師」映画術』
CONTENTS
序章
1真火の章
2虹郎の章
3淡幽の章
4ぬいの章
大友克洋×漆原友紀 対談
オダギリジョー インタビュー
江角マキコ インタビュー
原作漫画「蟲師」について
プロフィール

以下詳細です。

<序章>

‥いきなり見た事のないギンコ写真。左目バッチリ見えてますけど、義眼ということでよろしいんですね(笑)。

1-1 大友克洋と実写映画〜映画「蟲師」の企画シーン1の絵コンテ /衣装とVFX用のスケッチ
‥大友監督直筆の絵コンテ、衣装。本当に絵コンテ通りに撮影されたんだなぁ。オダギリは絵コンテから映像がイメージ出来たと言っていましたが、作品を観た私はそのまんまの実写映像で浮かんできます(笑)。
○シーン1 山中・街道〜ぬいとヨキの出会い
○4ヶ所で行われたシーン1の撮影
○ヨキと母親を襲う、土砂崩れのVFX
‥やっぱりすごい作業だ‥!

1-2 脚本の制作過程とキャスティング、そしてスタッフの決定
○原作と共通したイメージ
‥各シーンの写真について、1枚1枚解説が加えられています。
○原作からアレンジしたイメージ
‥なぜこういう物語にしたか、という詳細な話が。
○映画版での新たなイメージ
○キャスティングについて
‥原作は男の子だった真火が、なぜ女の子という設定になったか。それはあの守山玲愛ちゃんが上手かったからだそうです。やっぱり‥(笑)



<真火の章‥額に角が生えた少女>

2-1 ギンコの登場と蟲師の仕事
‥ギンコの衣装の工夫について、原作にはない笠についてなどのお話あり。
○白川郷〜庄屋の家のロケハン
‥見ているだけで日本人DNAが騒ぎ出してくる写真の数々(笑)。
○ギンコの登場と庄屋の家にいる人々
‥映画の初めでギンコが述べる口上のセリフと写真が。なるほどそういう意味だったんだ‥!
○登場人物と蟲師の仕事道具のスケッチ
‥映画ではわからないような、ギンコの持ち物の詳細が、大友監督のイラスト&解説で描かれています。

2-2 真火の部屋・奥座敷の蟲たち
‥真火の回りを飛んでいた蟲たちのスケッチ。大友監督がスケッチし、命名した蟲だそうです。

2-3 真火の治療
○真火の症状 /母の記憶
○母の火葬 /窓からの雪景色
○真火の回想 /秘密の場所・大木の虚
○“阿”と“呍”(←ここ、携帯から見ると文字化けしてますね;「うん」です)

2-4 強調された真火と母親の絆



<虹郎の章‥不思議な虹を捕まえようとする男の話>

3-1 蟲師のいる世界を作るためのロケハン
‥まるでCGで作られたような‥思わず褒め言葉のつもりでそんな言葉を口にしてしまいそうになるような風景の数々。
改めてこんなところが日本にもまだあるんだと思わせてくれる、緑の匂いと湿気が漂ってきそうな景色がいくつも並んでいて、まるで世界遺産の写真集でも手にしているかのような気分です。(実際白川郷などでも撮られていますね)
○熊野古道・大辺路
○熊野古道 /廃村 /菅山寺境内
○菅山寺朱雀池○木の写真 /京都大学・芦生研究林
○白川郷・民家園 /辻家 /桑原邸 /弓削神社 /富士樹海

3-2 ギンコと虹郎の旅(前編)
‥劇中に出てくるギンコと他の蟲師が勢揃いして並んで立っているショットあり!ちょっと不思議な光景だ‥
○ギンコと虹郎の出会い〜庚申堂と蟲師たち
○ギンコと虹郎の旅〜棚田と石塔のある木の下
‥大友監督と話すオダギリの写真ほか。
○ギンコと虹郎の旅〜100年前の風景を作ったVFX
‥実際に撮影された風景とVFX処理された風景が並べられて。ぱっと見ほとんど変わらず、まるで間違い探しのようですが‥よく観ると小さく写る小屋やビニールハウスのようなものが見事に消し去られています。なるほど‥!
○ギンコと虹郎の旅〜峠から見下ろす町の灯
‥映画では確認出来ていなかった「町の灯」を確認できて感激‥

3-3 ギンコと虹郎の旅(後編)
○ギンコと虹郎の旅〜村はずれの大樹 /農道 /露天風呂○ギンコと虹郎の旅〜農夫の治療 /再開された“虹蛇”の探索
‥ギンコと虹郎がいる山の頂はこんなに美しいところだったのか。改めて感動。

3-4 VFXスーパーバイザー古賀信明の仕事と大友克洋との出会い
‥虹蛇のシーンなどについての解説等。(以下サブタイトルは省略)

3-5 ギンコと虹郎、旅の終わり

ここは映画を観た方だけ反転して読んで下さい。
『去って行くギンコの背中に、虹郎はまるで応援歌のように理想の未来像を叫び続ける。
だが決して後ろを振り返らないギンコから、それは<叶わないもの>だと見るものに感じさせる。
こうして宿命を受け入れるしかないギンコの物語は、いよいよ最後のエピソードを迎えるのだ。』

一つところに長く滞在することが叶わないから、一人旅を続けるしかないギンコ。
でも虹郎の言葉は、そのままギンコの未来だと思えるほど力強く切実で、その瞬間、私は叶わないものだなんて全く思っていなかった
(>_<)
 
こういう感じで「淡幽」の章、「ぬい」の章と続きます。
私がそうなのかな?くらいしかわからなかったシーン(少々ネタバレ→ラスト近く、小屋から口の利けない男性が運んでいるモノは何?なぜ?)の答えや、『ぬいはどこまで江角さんが演じているのか』などの答えも全て載っていました!