今ではオダギリ作品の数多くを手掛けて下さるスタイリストの1人となった祐真朋樹さん。初めての出逢いはこんな感じでした。


02年9月16日
「ファッション通信秋冬スペシャル」
テレビ東京系

 
画面に  SPECIAL REPORT
      TOMOKI SUKEZANE
          Styling
        JOE ODAGIRI  
 ‥の文字。
 
毎シーズン、パリやミラノで「ファッション通信」のメンズレポートを手掛けている、人気スタイリストの祐真朋樹氏が、今回オダギリをスタイリングという企画。
「ファッション通信」にオダギリが出るなんて・・。好きなんです、この番組。
 
〜ナレーション
『雑誌やCMなどで数多くのビッグスターのスタイリングを手掛ける彼が、今一番気になる男をフィーチャー。
今回のスペシャルのため、彼が初めてスタイリングに臨んだのは、今話題の人気俳優オダギリジョー。(オダギリの撮影シーンのカットが次々に流されます。カッコいい!)
・・スーパースタイリストが手掛けるオダギリジョーのモードな素顔とは!』
 
部屋に入る祐真氏側からのカメラアングル。向こうにオダギリが立っています。
祐真氏を紹介され、笑顔で手を差し出し、頭を小さく何度も下げながら握手。赤青緑などの色鮮やかな原色が目立つ、風景や人がプリントされた派手な総柄のピタピタのTシャツにシンプルなジーンズ。
まるで衣装の様ですが、いい意味でオダギリの「フツーの髪型と顔つき」から、あ、私服なんだと思ったり(笑)。
祐真さんにシャツのことを言われたのか、頷きながら、自分の胸の辺りを照れた様になでています。
 
祐真さんのナレーション:
『今回は僕がやっている雑誌の連載ページの撮影で、俳優のオダギリジョーさんと初めて仕事をしました。
オダギリさんはいきなりド派手なTシャツで登場しました。Gパンは学生の時からはいているらしくて、古着の派手なTシャツと味わいのある着こなしだなと感心しました。
僕の印象ではオダギリさんは色んな服が似合うのではと思い、柄や色使いが大胆な激しいデザインの服と、モノトーンでシックな服との両方を用意してみました。
思っていた通り、彼はそれらを好んで着てくれました』
ナレーションの間、様々な衣装を身につけるオダギリの様子が流されています。
いきなりその派手な私服のTシャツに、眩しいほどの(笑)ゴールドのジャケットを羽織り、更にその上に薄手の黒っぽいコートを羽織ってみたり、黒のロングコートでシックな後姿を見せてくれたり。
 
左にオダギリ、右側には祐真さんが座っての2ショットで対談。
オダギリは白のノースリーブのシャツのカラーを立て、黒のベスト、黒のパンツ姿。例によって白い二の腕は剥き出し(*^_^*) 髪は8・2分けくらいで、額に前髪が一フサ掛かっています。
向かって右側、耳の上辺りの髪がほんの少しだけくるんとカールした様にハネているのがカワイイ!
 
祐真さん(以下「祐」):「今日は、SOTOKOTOっていう雑誌のね、SOTOKOTOの撮影で出ていただいたんですけども、どうですか、ああやって色々な服を着るのは」
オダギリ(以下「オ」):「いや、今日はほんと、ちょっと悩みましたね」

どれもこれも好きなものが多く、特に季節的なものもあり、コートが気に入ったらしいオダギリ、1着買って帰りたいものがあると言います。

祐 :「お!それはどれですか?」
オ :「あの、インドの・・・」
 
撮影風景。赤紫や黄色など、色々な色が微妙に混じり合った中に、ペイズリー柄が溶け込んで光沢を放っている様な、アジアンテイスト溢れる細身のコートを着たオダギリ。
その片方の眉には、赤い鳥の羽(?)らしきものが貼り付けられています(※1)。
モデルやタレントの様にキメたポーズを取るでもなく、俳優の様に何かを演じている風でもなく・・・「服という表現方法を与えられた」、そんな風に見えるオダギリの表情は、やはり「表現者」という言葉がぴったりの様な気がします。
 
祐 :「あ、ペイズリー柄の。あれ、よかったですね。ぴったりでしたもんね」
「サンディー・ダラルっていう人の服なんですよ」
祐真さんが、オダギリの年齢を聞き、サンディ・ダラル氏とほぼ同い年であることを教えてくれます。
オ :「ほォォ。・・・軽くて、着易いんですよ、また」
祐 :「ね」
オ :「白いのも良かったですよね」
 
茶色の大きな帽子にディオール・オムの白のコート、その他全身白の衣装を身につけて、角を曲がるようにしてこちらに歩いてくるオダギリ。
私は普段オダギリを「カッコイイから好き」なんて思ったりしたことはありません!が!!‥‥はァ〜やっぱりカッコいいな‥‥

フリンジのついた真っ白のコートに白のシャツ&パンツ。クセのある帽子以外は、見た目は王子様の様だけど、ちょっとリズムに乗った感じで歩く姿は優男風で、でも座ってポーズを取る顔つきは少年の様で。
 
オ :「この帽子(白の衣装の時に被っていた茶色のもの)が、すごく好きで‥」
フィリップ・トレイシーという人のもので、お店のディスプレイに飾ってあったんだそうです。
祐 :「(オダギリの方を見て)ガーッって顔が出てきたの(笑)」
オ: 「あ、僕の顔が(笑)」
祐 :「ガーッってこう、合体したんです(笑)」 両手でオダギリの顔と帽子が合体する所を再現?する祐真氏。
オ :「そらもう行くしかないですよねぇ」 一体どこに?^^; 

こういう帽子を普通に被れるミュージシャンが大好きなんだとオダギリが自分から音楽の話を出します。「フランク・ザッパみたいな方向が好き」だと。
(他の人から)「音楽やってるんですか?」
オ :「ギターとボーカルをですね・・」
祐 :「ギターとボーカルの両方やるんですか」
オ :「はい」

音楽について尋ねられたオダギリ、自分の音楽は「ジャズとロックをまぜている」と話し、基本的にロカビリースーツなどをよく着ていると話します。
 
祐真さんのナレーション:
『今回の撮影では、結局、ディオール・オムやサンディ・ダラルを中心に、ナンバー・ナインやフィリップ・トレイシーの帽子、それからセルジオ・ロッシの靴などを使いました。
撮影をしてオダギリさんが洋服のことが好きなのがわかりました。
今度は自分がファッションディレクターを務めているメンズノンノジーンズに参加してくれないかなぁ‥』
‥もちろんです!どうぞよろしくお願い致しますっ!! 
 
黒の大きなロールカラー(かどうか、黒に同化してよく見えないのですが・・/汗)のロングコートに身を包むオダギリ。
髪も風になびいている様に流したスタイリング。
小さな顔がこんもりとしたカラーに半分埋もれているようです(※2)。

「どうですか、これ」と聞きながら、祐真さんがカラーを引き下げて、カメラにオダギリの顔を見せてくれます。
「かわいいですよねぇ(笑)」と笑うオダギリ。
 
オ :「基本的に、あの、ちょっと崩れたのが好きですね。ある一つのなんか、ねぇ、ファッションみたいなものがあるとすれば、そこをやっぱり崩して行きたい・・ものは、ずっと・・変わらないですね」
「ちょっと最近はあの、小銭がたまってきたんで、あのォ(笑!)、新しい服とかも買える様になりましたけど、昔はもうほんとに金がなくって、古着しか、あの、全身三千円未満みたいな、そういうのばっかりでしたよ」
そうそう、別の番組でもそう言ってましたね。そういうのが好きでもあると。
色が色々入っているものは「おかしい」ものが多い。デザイナーのその「おかしさ加減」が大好きなんだと言うオダギリに、
祐: 「崩れた感じがね」
オ :「そうなんですよ!」
 
祐 :「この靴もいいでしょ?」
祐真氏がオダギリが履いている靴を指し、組んだ脚の先の自分の靴(=足)をオダギリが持ち上げます。
ピカピカと光る靴に、大きくマリリン・モンローの顔がまるで貼り付られた様に微笑んでいます。

オ :「これ、今日ほんとに(ポンポンと靴をたたく)一番お気に入りなんですよ」 
祐 :「なぜかこっち(=雑誌の撮影)で使い忘れちゃったという‥」 えっ!残念〜!!
オ :「あっはっは(笑)」
祐 :「(笑)」
 
時間にしてわずか5分強。でも、しっかりと「ファッション通信」と「オダギリジョー」の世界を見せてくれた嬉しい番組でした。
「どんな服も着こなしてやる」という気持ちを全面に出して服を着る人も多い中、オダギリの表情はまるで服と共存という感じ。
どこまでも自然体の笑顔のオダギリが好きだけれど、やっぱりモードなオダギリも見てみたい。月並みだけれどそう実感しました。雑誌発売が楽しみです!
(その後、この特集から2点イラストを描いてみたのですが、それが文中にある「※1→(イラスト5・羽)」、「※2→(イラスト6・本)」です‥)