『MTV Inside:オダギリジョー』、期待通りよかったです。
インタビューを中心に、ライブ映像なども交えながら、音楽という側面からオダギリジョーに光を当てた番組でした。
驚くような話は無かった‥無かったかな?無かったような気はしますが(笑)、オダギリの話もとても自然体でよかったので、2度目、観ながら勢いで書き起こしてみました。
観られない方はどうぞ‥



『MTV Inside:オダギリジョー』
CS MTV

「HAZARD」オープニングのギター音。
オダギリ「多分、役者として僕を気に入ってくれる方‥とは多分違うことをやってると思うんですよね」
重く刻まれる音。
「あのー好きでやってるだけで、あんま、こうなりたいとかがないんですよ」
繰り返される音。
「浮かんでくる音楽を、いい形で残したいっていうだけで」
画面に浮かぶ3つのキーワードは、『音楽』 『役者』 『映画監督』。


<表現者 JOE ODAGIRI>

『2006年10月、ニューアルバムを発表する彼の音楽活動はドラムから始まった』

オダギリ「ドラムってかっこいいなって思ったのは‥多分、ジッタリンジンのあのドラムの方だと思うんですよね‥」
ジッタリンジンの紹介があり、ここから暫くずっとバックで「あなたが私にくれたもの〜♪」と流れています。ここから観始めた人は絶対番組間違えたと思いそう(笑)。

「あんまり女性のドラムっていなかったじゃないですか。だからカッコよく見えたんですよねぇ。普通のなんか男のパワフルなドラムよりも‥‥魅了されたんですよね」
そうだったなというように、うんうんうんと何度も大きく頷いて。

元々引っ込み思案で内気な性格だから、前に出て歌を歌ったりとか、ギターを弾いたりというのは恥ずかしくて出来なかった。
だから、ドラムやベースなど、後ろでシブくいるというのが好きだったし、そういう性格は未だに変わっていない。今でも出来るだけ後ろに行きたいと思う‥とオダギリ。
はい、だんだんと後ろに下がっていくお姿‥何回か拝見したことがありますよ(笑)。

「いやぁ、ドラムやっててよかったと思いますよ、やっぱり。全部の楽器にリズムっていうのは必要ですからね。ドラム‥をやってたことで、音楽が広がりましたね、自分の音楽が」

インタビューを受けているオダギリはイスに座った状態で脚を組んで。足元はもちろん雪駄(笑)。
衣装はMTV PAPERに掲載されていたままの姿で、黒の帽子のほか、胸元が結構開いた黒のトップスに、てれんとしたグレーのパンツです。
<19歳 アメリカ留学時代>

オダギリ「確実に影響されてしまったのが‥やっぱりトム・ウェイツとか‥」
トム・ウェイツが写真と歌で紹介。
「ニック・ケイブとか‥」
「フランク・ザッパとか‥」
オダギリの口から新しい名前が出るたび、アーティスト写真とその歌声やギターが紹介されます。
これらを聴き始めたのはアメリカに留学していた19くらいの時。自分が影響を受けたアーティストで、一番最初に聴いたのはトム・ウェイツだったが、
「こんな、なんか‥‥なん、何をミックスしたらこんな音楽になるんだろうと思って。しゃがれた声で、スゴイ音楽だと思いましたね」
びっくりしたということを強調するかのように、『スゴイ』にちょっと力がこもっています。

「実験的なことをやってくれる人たちっていうのが、すごく気になり始めて、音楽っていうのは‥んー、メロディ‥‥とか詞とか、いろいろあるにしても、やっぱり音を作るっていうことなんだなと根本を、なんか教わったような気はしますね」

画面が左右に二分割されて、右が淡々と喋るオダギリ、左はしゃがれ声で歌うトム・ウェイツに。

「最近の日本‥‥バンド‥‥(腕を組んで宙を見上げて考え)で、ま、勝手にしやがれは、インディーズの『デカダンス・ピエロ』っていうアルバムがあったんですけど、その時に『あ、めちゃめちゃカッコいいバンドいるなー』と思って」
『めちゃめちゃ』にまた力が(笑)。
私も「デカダンス・ピエロ」はよく聴いていますが、勝手にしやがれのアルバムの中でも特に気に入っている1枚。
オダギリに密着した「いま裸にしたい男たち」のワンシーンで、オダギリ自身が部屋で流していたのがこのアルバムでした。

「チェリー・ザ・ダストマン」のPV撮影現場。
カメラの前を、おどけるようにして歌いながら行ったり来たりするオダギリ。
モニターで自分たちの映像をチェックしながら、
「これ、刑事もん出来ますよ(笑)」と横で一緒にモニターを見ていた武藤さんにシレッと一言。
武藤さんも回りの人も大笑いです。

ここで、勝手にしやがれの武藤さん、飯島さんのインタビュー。
武藤さん「オダギリくん、ほんとは歌いたくないっつって(笑)」
これには飯島さんもかなり笑っています。
自分はボーカルではないし、ギターも弾くものの、自分のインスピレーションの中でのことなので、勝手にしやがれに混ざってボーカルやギターで入るのは果たしてどうなんだろうか‥と、オダギリはすごく悩んでいたそう。
でも、武藤さんは『逆に、オダギリくんに勝手にしやがれに入って、「チェリー・ザ・ダストマン」という曲ではボーカル役に徹してほしいと思っていた』のだと力強く仰います。

場面変わって、
オダギリ「歌うのは嫌だなぁと思って。ギターか映像か撮影か。まぁどれかが出来ればいいかなと思って受けたんですけど、結局いつの間にかボーカルをやることになっちゃってましたね」
アゴをちょっとかきながら、目はほんの少し笑いながら。
「ま、なんか丸くまとめられましたね」
やられたというか、不甲斐ないなァというか‥そんな表情をちょっと浮かべています(笑)。

再び武藤さん。
「ほんとはなんか、すごく真面目でシャイで、もうほんと‥やることに対して、全力で向かってくれるような感じで、なんか仕事もやりがいがほんっとあるかなって感じで」
横で飯島さんもニコニコ。ただ、思い返してみれば、飯島さんは最初からずっとマイクを自分の口元辺りで持ったまま、ずっとニコニコ相槌を打っているだけです(笑)。


<JOE ODAGIRI LIVE 2006.8.9 @川崎クラブチッタ>

8月にあったライブの映像。オダギリを覆っていたヴェールが上がった、まさにライブオープニングの瞬間の映像です。

オダギリ「あのー全部スタンドで立って、お客さんをぎゅうぎゅうに入れると、1500くらい入るハコなんですけど、ぎゅうぎゅうで入れてノリノリで聴かせるような音楽をやってないから、座ってのんびり、あの〜お酒でも飲みながら見てもらいたい。まぁその、ぬるーく居てほしいと。見てる側に。そういう、一番最初はテーマだったんですよ」

演奏を聴いていると、そうなのかなと思えたのですが、やはり「実験音楽の即興演奏をメインに持って行きたかった」というコメント通り、ほとんどが即興だったとのこと。

「で、即興演奏をテーマにすると、どうしてもやっぱり飽きる人は絶対に飽きますよね。
特にその、音楽に興味ない人がもし、役者オダギリジョーを求めて来られた場合、絶対的に飽きると思って、それで1つは映像を、1つは生の人間がどれだけこの音楽に対して表現できるかっていう、その2つで構成してみようと思って‥」

それで、『ああいうダンスと映像と演奏という、どこを見ていても2時間だったら楽しめるかなぁという作りにしてみた』とのこと。
そ、そんな配慮と気配り(!?)があの演出に‥!^^;

ここで、2枚の新アルバムが紹介。
オダギリ「1つは暇だったんですよ。役者の仕事がちょうど無い時期に、あ、もう今だ!と思って、ようやく出来たんです。
や、ほんとはもっと、曲とかレコーディングとかは‥‥(思い返すように宙を見て)レコーディングなんてほんと1年2年ぐらい前にもう終わったりしてたんで、全然もっと早めに出せたんですけど、なかなか役者の方が忙しくて、ようやく今っていうだけなんですけどね」
(△愨海)