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オダギリジョー に参加中!

とりあえず第1回目を。今後もフラッとアップして行きたいと思います^^;

★当時(2年前)の下書きをベースにしていますので、感想は基本的にその頃感じたものとなっています。
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2003.11.12『いま裸にしたい男たち/オダギリジョー  27才 アートするココロ』
NHK-hi (110分)

夕陽色の壁にもたれかかるようにして座り込むオダギリ。
破れたジーンズにTシャツ、手にはタバコ。
役のためにあてたパーマの髪(※)は洗ったままフワフワと乾いたという感じ。(※「ビギナー」羽佐間旬役)
役者オーラは全くと言っていいほど感じられないのに、座っているだけで漂う何か。
この『何か』にどうしようもなく惹かれてきたんだと改めて思う。
(以下、≪ ≫は、オダギリが『自分の創作のために借りた』という古いマンションの一室で、床に座り込みながら受けているインタビューシーンです)

≪最近いちばん気になること≫

オダギリ:「川が‥流れて海に続いていくじゃないですか。山の方から川は流れて海に入る。‥どっから塩味なんだろう?(笑)」 

N:『オダギリジョー、27歳。ドラマ、映画、CMと活躍の場を広げる注目の俳優。役者として自分が追い求める表現をその目でしっかりと見据え、走り続けています』
(ナレーションはタレントの「はな」さん)

オープニング。ナレーションに乗せて、「顔」やSONY CMの撮影風景、「新選組!」撮影中の斎藤一姿、カンヌ国際映画祭でのタキシード姿‥と、ファンには垂涎ものの贅沢な映像が次から次へと流されます。
このシーンでBGMとして流される「Fly Me To The Moon」のJazzバージョン。
ひたむきに自分の作品に向かうオダギリの横顔とリンクして、今でも聴くたび胸がいっぱいに‥。

タイトルの「アートするココロ」というキーワードの1つと思われる「歌う」という文字が画面に浮かびます。そして、ステージで熱くギターを演奏するオダギリの姿。

─「描く」。ダンボールに色を重ねる真剣な横顔。

─「撮る」。8ミリカメラを片手に、カンヌの空を見上げる後姿。

─「表現する」。

N:『モノを創ること。オダギリさんは自分の時間の多くをそこに注ぎ込みます。オダギリジョーにとって、モノを創ることの意味とは』

この問いに対するオダギリの答えは―― 番組のラストにオダギリ自身の口から。

〜オダギリジョー 27歳 アートするココロ〜

オダギリがモノを創る部屋として借りたという、都内の築40年の古いマンション。初めてこの部屋を訪れたらしいオダギリが、この部屋のドアを開けます。
「うわぁ‥‥すごい‥」
いきなりこの「うわぁ‥‥」に癒されてしまった。
オダギリが足を踏み入れたのは、広くはないけれど、大きな窓のある採光がとても良さそうなフローリングの一室。履いていた下駄を脱いで部屋に上がり、辺りを見回して、「いい部屋ですよねぇほんとに」。
見慣れたブルーのシャツにジーンズ、これまた見慣れたてっぺんが開いたワッチキャップ。私服姿のオダギリジョー。

無造作に壁に立てかけられた懐かしい作品の数々。床に敷き詰められた新聞紙。さっきまでガランとしていた室内が、すっかり創作部屋らしくなっています。
音楽がガンガン流れる中、ねじり鉢巻きに素足で新聞紙の上に座り込み、床に置かれた描きかけの絵に向かう、新しいこの部屋の主。

N:『オダギリさんが絵を描き始めたのは二十歳の頃』

ダンボール、絵の具、ペンキ。手近にある素材を使って思うままに描くのがオダギリ流のスタイル。

≪好きなこと≫

「好きなこと?‥うーん、そうすね‥」
暫く考え込んだ後、「自分が一番好きなんですよ。結局(笑)」
言ってから自分でも苦笑い。
「自分が表現してることが好きなんですよ。自分の作品も好きだし、それで追い込まれてる自分も好きだし‥」
そう言って声をたてて笑ってから、遠くを見るような目で、
「出来た時の気持ちも好きだし。」
その時その時、自分に出来る最大限の努力はして来た。そういう自信があるからこそ、サラッと口に出来る言葉なんだろうと思う。そして、
「どうにか時間をかけて、合格ラインまで辿り着けたらすごく嬉しい。‥そういうのが好き。」

あまりにシンプルで率直な言葉に胸がちょっと熱くなる(笑)。
私の中で、時間と共に嫌でも飾り立てられていってしまうオダギリ像。
それを、オダギリ自身が時折こうやってリセットしてくれる。

N:『‥絵を描き始めて3時間が経ちました』

外は真っ暗。それでもスタンドの光だけで絵に向かうオダギリ。
取材の女性の「完成?」という問い(声だけ)に、首を傾げながら、「‥完成はないすからねぇ(笑)」
私が言うのもナンですが、よーく分かります(笑)。

赤の絵の具がベッタリとついた手。掌に赤を馴染ませるため、なめらかに動き続ける指。
そうして馴染んだ赤い掌を慎重に紙に押しつけ、ついた手型の中心を、今度はゆっくり指でなぞります。
テラテラと赤く光るその手に漂うのは、芸術家のようなストイックさと、妖しいくらいの色っぽさ。
‥こんな風に血に染まった手に酔う犯罪者役を見てみたい‥
気がつけばそんな妄想の中にいました(汗)。
ま、演じるまでもなく、私にとっては“罪作りな手”には違いないんですけれども‥(苦笑)。

そうして完成したのは、ダンボールに描かれた、金色の中に浮かぶ顔のある太陽=「冷陽」と、赤の上に更に赤く押されたオダギリの手型から、尾のようなものが伸びている「手ノ尾」。そんな2作品です。