11/20 『キネマ旬報12月上旬号
キネマ旬報社
 函THE 有頂天ホテル」(前幕)/今、ホテルの扉が開く!【美術・撮影編】” カラー2p p.74〜75
◆汎本魅録 #68 『ゆらす男』/香川照之” 2p p.106〜107
“日本映画紹介/「SHINOBI」”  2p p.187〜188

.ダギリ関連の内容はありませんが、「THE 有頂天ホテル」の現場の写真や制作レポが掲載。
「SHINOBI」データが掲載。
その他、p.155には大島ミチルさんアルバム紹介記事が(オダギリとは関係ナシ)、p.201には、以前紹介した京都みなみ会館での「アカルイミライ」上映の情報が掲載。
また、「筆者紹介」の香川さんのコメントから、「ゆれる」に木村祐一さんが出演されていることが判明。
次号に「THE 有頂天ホテル」ルポの後編が掲載。

◆崙本魅録 #68 『ゆらす男』/香川照之」

『オダギリジョーは、よく食べる。』
香川さんの今号の連載「日本魅録」は、冒頭、
この一文から始まる。
そう、私の中でのオダギリジョーも、とりあえずこういう人ではあった。
見た目とは違ってかなりの大食い。時折『繊細で植物的な佇まい』と表現されるそのイメージとはかなり逆の部分「も」持つ人。
人見知りには違いないのだろうけれど、面白いことが好きで、時々驚くようなやんちゃ(‥以外なんて言えば‥有毒?;)な言動あり。(かなり素に近いと思われるシーンを間近で何度か見たことがありますが、親しい人にはごく普通にあんちゃん風?な言動をする人ではあり‥)
その一方で、どこか品があって、誠実で真面目で正直な人。
また、モデルからの俳優転身組とかスカウトとか、そういう印象を持たれがちではあるけれど、「気がつけば成功していたイマドキの若者」というイメージとはかけ離れた苦労も、一応はしてきている人。

『(植物的でクールな男という)雰囲気に、恐らくは多くの人が騙されている。』
だから、こう書かれている中に自分は当てはまらないと思ったし‥そんなオダギリを少しずつ沁み込ませて来た結果が今の私だから、香川さんの書かれているオダギリに、改めて驚かされるようなことは特別無かったとも言えた。 ‥ ただ。
実際身近にいらしたとは言え、そうやってしっかり「オダギリジョー」をキャッチされ、2ページという空白のスペースに、正確にオダギリを凝縮して写し取られていると思える香川さんの感性の(オダギリ)アンテナに感動した。
その表現は、香川照之さんという人の持つ知的で上品な温かさ、人間の大きさが伝わってくるもので、オダギリ度が低い人には緩やかに、オダギリ度の高い人(笑)には強烈に、改めてオダギリジョーをゼロから流し込んでくれるものだと思った。

『これほど存在の「中心」からせり上がって来るパワーを私は今まで感じたことがない。』
「運」だけでなく、かと言って「実力」だけでもなく。
香川さんの言われる、『(オダギリジョーの持つ)このバランスに満ちたフォース』が本当に人を引き寄せているのかも‥。
そう思えてしまうくらい、素敵な先輩たちと恵まれた環境の中、仕事が出来ているんだな。
そう実感したら、涙が出そうになった。

見開き2ページ、まるまるオダギリジョー話です(笑)。
小さめですが、香川さんとのツーショットの、ややはにかんだ笑顔のオダギリ写真も1枚。
オダギリファンなら読む価値あり、だと思います。

余談その1。
“インタビュー”という形を取ったわけでは当然ないのでしょうが、香川さんが書かれているオダギリの言葉が、かなり正確のような気がして感心!
口にしたそのままの言葉では無かったとしても、間違いなくオダギリの言葉だとわかる表現や、区切り方(笑)。
もしこれらを香川さんが記憶だけで書かれたのならすごい!!
‥と、変なところでも感心&感激しました(笑)。

余談その2。
香川さんは有名俳優さんの息子さんでありつつ、東大も出られている役者さん。
二世俳優って‥高学歴の芸能人って‥などといったイメージが無きしにもあらずな中、その両ブランドが揃っているにも拘わらず(拘わらずと言うと‥ですが^^;)、存在感と味のある役者さんとして活躍されている香川さんは、以前から好感を持って見て来た方でした。
その後、
日本アカデミー賞でのあの自然で寛容な笑顔に感激し、更に、連載での「血と骨」関連話で「素敵な大人」だなーとしみじみしたわけですが、今回で一気に「恩師」のような存在!‥ってなぜ「恩師」なのかはよくわかりませんが‥に思えて来ました(笑)。

追記:タイトルとなっている「ゆらす男」とはもちろんオダギリのことを指しているのでしょうが、香川さん&オダギリの共演作「ゆれる」と、前回の連載のタイトル「ゆれる女」(西川美和監督のこと)に掛けてのこのタイトルかと思われます‥‥念の為(笑)。