いや〜何から書いたらいいんでしょう。
私の方も今日観てまいりました、オダギリ舞台挨拶なしの「オペレッタ狸御殿」(笑)。
まだ目の裏がキラキラしています。
正直まだ鑑賞1回目の私は、場面が繋がって思い出せず、原色のシーンがフラッシュバックしている状態ですが、まるで「狸御殿テーマパーク」に迷い込んで来た‥そんな感じがちょっとしています。
 
『舞台仕立ての紙芝居をスクリーンで観た』。
ちょっと意味不明ですが、ほんとそんな映像だったなぁと。
チャーミングで逞しいお姫様と、いかにも坊ちゃん坊ちゃんした上品なオダギリの雨千代。
オダギリ発言の通り、「尻にしかれそうな」カップルは本当に可愛かった。
雨千代の着物が綺麗だった。狸姫の踊りが可愛かった。
それにしても、予告篇などで想像はしていたものの、背景がやっぱり凄い!
水墨画あり、金屏風ありの何でもあり。
観ているうちにだんだんそれがCGなのか合成なのかセットなのか、だんだんハッキリと区別できなくなって来たりして(笑)。
また、CGはリアルさを出すために用いられるもの。そういう先入観を吹き飛ばされてしまった、チープ感を演出するために用いられているとしか思えないCGの使い方。
高度な技術を使って、敢えて奥行きのない薄っぺらさを演出する。でも、出来上がった超豪華な紙芝居、不思議な動く絵巻物は、逆に贅沢さでいっぱいなわけで。
言葉じゃ上手く表現出来ないけれど、とにかく「オペレッタ狸御殿」天晴れ!
そんな気分でした。

ここで、ちょっとネタバレちっくですがお許しを。
雨千代のシーンで、雨千代の目の前のセットがいきなり二つに分かれた瞬間、その先には全く別の世界が広がっている‥というものがあり。
わずか数秒のシーンですが、この映像は、雨千代の強い決意と行動力、そして、これから彼を待っているのだろう困難を一瞬で想像させてくれました
しかも、まるで自分が彼の後ろをついて行っているかのように、彼の強い想いを近くに感じられる。
本当に見事な演出だと思ったし、その映像が見せてくれた雨千代の姿に感動しました。

確かに、鈴木清順ワールドが炸裂の作品で、それを受け入れられない人、ミュージカル仕立ての作品が嫌いな人、「なぜ?」にこだわる人には避けられるのだろうな、とは思います。
でも、「なぜ?」にこだわらず(笑)、ストーリーや音楽、映像美、それから、鈴木清順という人の頭の中を想像することを単純に楽しめる人なら、この作品は誰にでもOKなんじゃないかな?という気もしてしまう。だって、強烈に観る人を選ぶ作品のようでありながら、その一方で、ここまで『歌あり、踊りあり、ラブストーリーあり。誰でも楽しんで観て下さーい』と作られている作品もなかなかそうあるもんじゃない(笑)。
言ってみれば、昔ヒットした「踊るマハラジャ」にも通じるものがあるような‥って、この辺にしておきますが(笑)、同じお金を払うなら楽しんだもの勝ちという作品ですね。

あと、音楽。
やっぱり音楽をある程度聴いてから観る方が楽しめそうですね。
イントロが流れるだけで、ここでこう来るか!と笑えそうになるし、単純に胸が躍るし(笑)、台詞としての歌詞を楽しめもするし、何より心の準備も出来るし(笑)。
そう言えば、次郎狸の歌を聞いて驚きました。
これ、劇中の歌では、ある人と一部掛け合いの様になっていたんですねぇ(笑)。

今、家のパソコンの前にいて、ふと顔を上げて回りを見ると‥
あれ、今日観たのは夢だったかな?
狸に化かされてハッと我に返って‥じゃないけど、なんだかそんな気すらして来ています(笑)。